「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【直前インフォメーション】J2‐2[H] FC町田ゼルビア戦のポイント(20.6.27)

■20年目の初体験

思えば、2001年から東京Vの取材を始め、20年目の節目となるシーズンである。これまでホームゲームを休んだのは、たしか1回あっただけだ。年代別代表の取材で、マレーシアかオランダに赴いたとき、やむなく見送ったのを記憶する。

これは胸を張って言えるが、シーズン中の僕は風邪ひとつひかない。フリーランスは日銭商売みたいなものだから、健康第一なのである。

つまり、家のリビングで東京Vのホームゲームを観戦する初体験。ファンとしての期間を一切もたない僕は、急にドキドキしてきた。

これはお菓子をぱくぱく食べながら、試合を観てもいいのではないか。誰からも見られてないし。試合後、救済策として用意されたオンラインの記者会見があるのだけど、そのときにバシッと気持ちを切り替えればいい。

ということは、応援しちゃうなあ、今日は。

町田の若いダブルボランチ、髙江麗央と佐野海舟の当たりの強さは要注意だ。レアンドロがくさびのボールを収める際、後ろから激しく身体をぶつけられ、イラつくのが目に浮かぶ。率先してやり返しにいくだろう大久保を抑え、そこは中断期間にパワーアップしたと自負する藤田譲瑠チマがガツンといってほしい。

同じく活きのいい前線の安藤瑞季には、高橋祥平が最初に一発かましておきたいところである。高橋の敬愛する土屋征夫(東京23FC監督)は、そうやって若いアタッカーに威圧感を示し、そのゲームで何もできなくさせたのを憶えているはずだ。

声がよく通る、がらんどうのスタジアム。ヒートアップした場面の言葉の応酬には気をつけてほしいが、不慣れゆえ頭で考えるより先に口から飛び出してしまうかもしれない。イエローの1枚や2枚は覚悟する。

この町田戦は、各メディアでスポーツの枠を超え、結果とともに広く報じられることになるだろう。勝ちたい。

 

【出場停止】なし
【警告3枚累積】なし
【代表招集】なし

※【直前インフォメーション】は、試合当日のキックオフ4時間前に更新します。スタジアムへ向かう電車のなかや、待ち時間のおともにどうぞ。

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