「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-34[A] ザスパクサツ群馬戦『真の意味で、相手を押し込むとは』(20.11.16)

『こういうゲームなら寒さはへっちゃらである』2020.11.15

『こういうゲームなら寒さはへっちゃらである』2020.11.15

2020年11月15日(日)
J2第34節 ザスパクサツ群馬 vs 東京ヴェルディ
19:33キックオフ 正田醤油スタジアム群馬
[入場者数]1,381人 [天候]晴、弱風、気温11.9℃、湿度60%

群馬 0‐3 東京V
前半:0‐2
後半:0‐1
[得点]
0‐1 山下諒也(21分)A小池純輝5
0‐2 端戸仁(40分)
0‐3 井上潮音(72分)
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK31 マテウス
DF2   若狭大志(67分 奈良輪)
DF6   高橋祥平
DF5   平智広
MF9   佐藤優平(46分* 山本)
MF36 藤田譲瑠チマ
MF11 井出遥也(82分 森田)
MF16 福村貴幸
FW19 小池純輝(82分 松橋)
FW25 端戸仁(42分 井上)
FW48 山下諒也
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF3近藤直也。MF20井上潮音、21山本理仁、24奈良輪雄太、14森田晃樹、33松橋優安)

監督 永井秀樹

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■山下諒也の先制ゴール

取材ノートの左端に羅列される「S」の記号。開始から東京ヴェルディは、いつになく積極的にシュートを打っていった。

21分の先制点は、その貪欲にゴールを狙う姿勢から生まれている。

左サイドから中盤の底に入り、ポジションを押し上げていた福村貴幸がミドルシュートを放つ。これは清水慶記に防がれるが、攻撃に転じるザスパクサツ群馬のパスをカットし、東京Vは二次攻撃を開始。右サイドを崩し、小池純輝のクロスから山下諒也がゴールを決めた。今季6点目。

「純輝さんからの折り返しがマイナスに転がってきたところ、相手より先に触ってやろうという意識でシュートを打ちました。自分のスピードを生かし、相手の前に入り込めたのがよかった」(山下)

ゴールセレブレーションは、第2子が誕生した佐藤崇史エキップメントマネージャーに捧げるゆりかごダンスだ。常軌を逸した過密日程により、スタッフも激務を強いられている。スタジアムの軒下からひょいと顔をのぞかせた佐藤は、これに手を挙げて応えた。こういったことで、多少なりとも気持ちが報われればいい。

前回、群馬とのホームゲームでは、若狭大志のゴールで先制してから3失点し、手痛い逆転負けを喫した。同じ轍は踏むまいと東京Vはさらにギアを一段上げ、容赦なく追い込みをかける。

「反省を生かしたこともそうですし、試合前に要求したのは、みんなが持っている巧さにプラスして強さを見せてほしいと。90分を通し、選手たちがその部分を出してくれたことがすばらしい」(永井秀樹監督)

圧巻だったのは、35分のシーンだ。

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