「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【直前インフォメーション】J2‐1[H] 愛媛FC戦のポイント(21.2.28)

■羽ばたけ、新進気鋭の若手

僕たちメディアの人間をはじめ、外野はなんぼでも浮き足立って構わない。一方、監督や選手たちは気持ちを昂らせつつ、いつも以上に平常心の持ちようが大事になる。それが開幕戦だ。

昨季、徳島ヴォルティスに0‐3で敗れた開幕戦を、永井秀樹監督は「自分たちから崩れたゲーム」と結論付けた。前半に喫したミスからの2失点のみならず、ゲームプランや準備段階にも問題があったというのが言葉の理由だ。まずは、そこに進歩が見られるかが最初のポイントになる。

メンバー入りが有力視される阿野真拓は肝の太さからして平常心を失う心配はなさそうだが、そうは言ってもまだ17歳。持てる力を存分に発揮するには、周りの助けを必要とする。

「昨年はメンバーに入っても試合に出られなかったり、出られても短い時間で悔しかった。今年はゴールに絡むプレーを見せたいです。1年間、身体づくりを進め、全体的にレベルアップして、特に判断スピードが上がったと実感しています」(阿野)

これまでチームを支えてきた計算できる選手のほかに、ブレイクする若手が複数出現するのが東京Vの上位進出の条件だ。それによって競争がさらに活性化し、チーム力の底上げ、アクシデントに耐え得る選手層の厚みにつながる。

先鋒を務めるのが阿野であり、山本理仁ら01年組の面々ということになる。ホーム開幕で、相手は昨季21位の愛媛FC。負けられないプレッシャーは小さくないだろうが、それに押し潰されるようでは見通しは一気に暗くなる。

経験豊かなベテランがチームを盛り立て、若き才能が思い切り躍動。新たなシーズンのスタート、勢いよく飛び出していく東京Vが見たい。

 

※試合後、音声配信プラットフォームアプリ「stand.fm」で開局した『SBGラジオ部』の収録を行います。18時までに、チーム、選手への応援メッセージなど、レターをいただければ放送内で読みます。ラジオネームをお忘れなく!

【出場停止】なし
【警告3枚累積】なし
【代表招集】なし

※【直前インフォメーション】は、試合当日のキックオフ4時間前に更新します。スタジアムへ向かう電車のなかや、待ち時間のおともにどうぞ。

 

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