現役GMが教えるJクラブ経営のリアルな見方(J論)

「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-5[A] アルビレックス新潟戦『衝撃のスコア』(21.3.28)

『どえらいもんを刻んでしまった』2021.3.27

『どえらいもんを刻んでしまった』2021.3.27

2021年3月27日(土)
J2第5節 アルビレックス新潟 vs 東京ヴェルディ
14:03キックオフ デンカビッグスワンスタジアム
[入場者数]10,968人 [天候]曇、弱風、気温13.2℃、湿度49%

新潟 7‐0 東京V
前半:2‐0
後半:5‐0
[得点]
1‐0 高木善朗(17分)
2‐0 高木善朗(22分)
3‐0 本間至恩(47分)
4‐0 島田譲(52分)
5‐0 鈴木孝司 (72分)
6‐0 高木善朗(82分)
7‐0 三戸舜介(90+4分)

●東京Vスターティングメンバー
GK31 マテウス
DF2   若狭大志(60分 福村)
DF3   富澤清太郎
DF22 馬場晴也
DF42 安在和樹(79分 佐藤凌)
MF17 加藤弘堅(46分* 山本)
MF9   佐藤優平
MF8   井出遥也(38分 梶川)
FW19 小池純輝
FW25 端戸仁
FW11 山下諒也(60分 山下)
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF15ンドカ・ボニフェイス、16福村貴幸。MF4梶川諒太、6山本理仁。FW11山下諒也、27佐藤凌我)

監督 永井秀樹

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■ただひとり、馬場晴也だけは

デンカビッグスワンスタジアムの2階席、アルビレックス新潟でおなじみのえのきどいちろうさんと、その日初めて会った新潟のメディア関係者と一緒に試合を観ていた。

前半を終えて、新潟が2点をリード。ともに高木善朗のゴールだ。

新潟のキックオフで後半が始まった。東京ヴェルディは端戸仁が先陣を切り、前からプレッシングを仕掛ける。

47分、わずかにパスがずれ、若狭大志がボールを奪われる。ここからの攻めが新潟は速い。ひとり、ふたり、3人と攻撃に参加してきて、最後は誰もケアしていなかった逆サイドの本間至恩にシュートを決められた。

さらに52分、東京Vは自陣のボールロストから島田譲にミドルシュートを突き刺される。ビッグスワンはお祭り騒ぎだ。

なんぼなんでもやりすぎでしょ、いくら勝ったことがないからって、と僕はおどけてみせた。周りに気をつかわれるのはまっぴらである。

えのきどさんは野球の日本ハムファイターズをはじめ、負けることのほうが多いチームを長年応援してきただけあって、そのへんは心得ている。余計なことは言わない。ただ笑って、付き合ってくれている。

72分、鈴木孝司のゴールで新潟が5点目。このままでは得失点差がまずいことになる! と、ごく当たり前の主張。

82分、高木がPKを決めて新潟が6点目。なんで善朗はここでハットトリックするかね! 痛々しく見えるのはわかっていた。

後半アディショナルタイム、マテウスのゴールキックをはね返され、三戸舜介がニアをぶち抜いて新潟が7点目。僕はうつむいて、何も言葉を発せなくなっていた。

一方、ピッチでは馬場晴也が身体を震わせながら、怒りを露わにしていた。地面に向かい、くそっ、くそっと激しく吠えている。

あの姿を、逆側のスタンドに陣取る東京Vのサポーターに見せてあげたかった。DAZNのカメラは新潟の歓喜の輪を映しているはずだから、ほぼ誰にも届いていない。

サッカーにギブアップはなく、誰もタオルを投げ込んではくれない。馬場はトレードマークの太い眉をつり上げ、早く戻れと新潟の選手に怒鳴っている。

闘争者であるということ。刀折れ矢尽きても、そうあり続けるということ。鼻の奥に熱が溜まっていくのがわかった。

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