現役GMが教えるJクラブ経営のリアルな見方(J論)

「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【この人を見よ!】vol.40 緑の閃光 ~MF8 井出遥也~(21.4.2)

攻撃のビジョンを全体で共有し、ゴールまでのルートを開拓する東京ヴェルディのサッカーにおいて、井出遥也のドリブル、マークをはがす力は貴重な武器だ。局面を一変させる、あるいは相手が固めるゴール前を打開できるかは、結局、個人の能力に依存することが多い。
井出の持つ特異な能力をどう使えば、チームの得点力を伸ばし、勝点という成果につなげられるのか。今季の行く末を左右する重要なテーマになってくる。

■一瞬、井出が何をしたのかわからなかった

2020シーズン、井出遥也の個人成績は35試合2得点。わずか2ゴールに終わったが、ふたつとも甲乙つけがたい見事なフィニッシュで、強烈なインパクトを残した。

7月15日のJ2第5節、ヴァンフォーレ甲府戦。東京Vの1点リードで迎えた66分、ボックスの角でボールを持った井出は、瞬間的な身のこなしでマークをずらしてコースをつくる。すぐさま右足を一閃し、ファーサイドの隅にシュートを突き刺した。

11月11日の第33節、京都サンガF.C.戦。1‐1の同点で迎えた終了間際の89分、井出は中央の空いたスペースをドリブルで進み、待ち構える相手の間を射貫くミドルシュート。ここしかないというコースに、威力満点のシュートを叩き込んだ。

井出が得点を挙げた2試合、いずれもチームは勝利を収めている。

(残り 1964文字/全文: 2514文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック
1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ