【無料記事】【トピックス】山下諒也「ジュビロへの思いより、いまはヴェルディのためにすべての力を」 5月23日(日) J2第15節 ジュビロ磐田戦 15:00 味の素スタジアム(21.5.21)
■立ちはだかる上位の壁
23日のJ2第15節、東京ヴェルディ(14位)はジュビロ磐田(4位)と味の素スタジアムで対戦する。山下諒也にとって磐田はアカデミー時代を過ごした愛着のあるチームだ。
「去年、対戦したときは多少特別な気持ちが湧きましたね。小学3年からユースまで過ごしたクラブですので、ジュビロに対する思いは強くあります。けれども、いまの自分はヴェルディの選手。相手を意識することより、チームが勝つためにすべての力を注ぎたい」
森下龍矢(名古屋グランパス)、大西遼太郎(FC岐阜)ら磐田U-18の同期は離れ離れになっても刺激を受ける存在だ。「森下はJ1で結果を出して、活躍している。自分もさらにレベルを上げていかなければ」と山下は言葉に力を込めた。
前節のギラヴァンツ北九州戦(2‐0○)で、山下は今季4点目をマーク。「(小池)純輝くんと目が合った瞬間、パスがくると確信」して走り、右足をきれいに合わせてゴールを決めた。昨季、ルーキーイヤーの8得点を射程圏内に捉えるのは時間の問題だろう。
「チームとしてやりたいプレーが体現でき、個人としてもゴールという結果を残せてよかったです。次のジュビロはルキアン選手など個人の能力が高く、中盤にはボールを持てる選手がいるチーム。クロスからの得点が多い印象ですね。サイドの攻防では相手に自由にやらせないように。自分たちがボールを保持し、向こうが攻撃をする時間をできるだけ短くしたいです」
今季の東京Vは順位が上のチームとの対戦で勝利を収めたのは、第6節の水戸ホーリーホック戦(2‐1○)のみ。上位の壁にはね返されるゲームが続いている。遠藤保仁をはじめ豊富なタレントを擁する磐田を相手に、殻を打ち破るゲームを期待したい。