【無料記事】【SBGニュース】東京ヴェルディユース99年組の谷口栄斗が帰ってくる(21.6.25)
■ユース時代の教え子がまたひとり
東京ヴェルディは25日、谷口栄斗(国士舘大4年)の来季加入が内定したと発表した。同時に、2021年JFA・Jリーグ特別指定選手として認定されている。
東京Vユース99年組で、藤本寛也(ジル・ヴィセンテFC)の同期。年代別代表や関東大学選抜に入った実績の持ち主だ。
谷口はクラブを通じて「大学を経てヴェルディにプロサッカー選手として帰ってくることができ、大変嬉しく思います。家族をはじめ今まで支えてくださった方々への感謝を忘れず、結果で恩返しができるよう頑張ります。また1日でも早くヴェルディに貢献できるよう努力していきます。応援よろしくお願いします!」とメッセージを出している。
永井秀樹監督のユース時代の教え子がまたひとりチームに加わることになった。
「谷口が高3のとき、自分の口からトップ昇格は見送ると伝え、涙を浮かべていたのを憶えています。あれから4年、大学サッカーで成長し、彼は自らの力でプロへの扉を開いた。まだスタート地点に立っただけで勝負はこれからですが、ひとまず努力が実ったのをうれしく思います。ユースの頃に指導し、ポテンシャルの高さはよく理解しているつもりです。フィード力に秀で、ディフェンスの能力も高い。あとはプロのフィジカル、スピードに接し、どのように慣れていくかでしょうね」
特別指定選手として登録され、順調なら今季中にJリーグデビューするチャンスが出てくる。
「そこは『国士舘で強化し、能力を伸ばしてヴェルディに戻す』という約束を果たしてくださった大澤英雄先生(国士舘大学サッカー部テクニカルアドバイザー)との話し合い次第。大学のほうのチーム事情によってどうなるか。今後の練習参加など細部を詰めていくのはこれからです」
僕の印象に残るのは、2019シーズンの沖縄キャンプ。サガン鳥栖とのトレーニングマッチで、練習生として参加した谷口は日本トップクラスのアタッカーである金崎夢生(現名古屋グランパス)を向こうに回し、敢然と勝負を挑んでバチバチやり合った。
強者に立ち向かっていく姿勢は見どころあり、だ。大学4年間でいかなる進化を遂げたのか。ランドに帰ってくる日を楽しみに待ちたい。