「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【有料解除】【トピックス】シーズン前半振り返り&『SBGヒーロー2021』中間報告・前編(21.7.25)

山本理仁はシーズン後半の巻き返しに期待。

山本理仁はシーズン後半の巻き返しに期待。

■ベスト&ワーストゲーム。山本理仁への期待

海江田「愛媛との開幕戦(3‐0○)から、メンツは変わったね。あのときは山本理仁、阿野真拓、馬場晴也のユース勢が先発出場」

岸上「開幕の時期の理仁はけっこう動けていたんですが」

海江田「そう、幸先よくゴールも決めて。永井監督の頭のなかには、理仁と加藤弘堅をどう並び立たせるかがテーマのひとつとしてあったと思う。弘堅がアンカーを高い水準でやれるのはわかっていただろうし」

田中「永井監督も理仁選手に関して熱を込めて話されていて、先を見て中心に据えてやっていくんだろうなと見ていました。開幕戦以降もおっという見せ場をつくったことが……。いつでしたっけ、素早い攻守の切り替えから、ガシャンと当たってボールを奪った力強いディフェンス」

岸上「ホームでしたね。5連勝の前、続けて勝ったゲーム」

田中「第7節のレノファ山口FC戦(3‐1○)かな」

海江田「それだ。泥くさく大奮闘して、試合後体調を崩した。いいきっかけになりそうだと思ってたら、次のゲームはメンバー外」

岸上「理仁の開幕前の目標は10ゴール10アシストですよ」

田中「最初、5ゴール5アシストのつもりでいたら、永井監督から『そんなもんか?』と言われて目標設定を引き上げたやつですね」

海江田「シーズン後半、相当な勢いで巻き返さんと。前半のワーストは言うまでもなく新潟戦だと思うけど、ベストはどのあたり?」

岸上「ここまで永井監督らしい攻撃サッカーで勝ったゲームはあまりないのでは。それより、チームのタフさが出た試合が多かった」

海江田「昨季一度もなかった逆転勝利がいまや珍しくない」

田中「最初の逆転勝ちは、さっき話した山口戦。僕は第16節のブラウブリッツ秋田戦(3‐1○)が印象深いです。立ち上がりに失点しながら、苦しいゲームを見事勝ち切った」

海江田「秋田戦はわかる。相手は対極とも言えるスタイルのサッカーで、これに負けるわけにはいかない意地を感じた。印象深さでは、おれは第6節の水戸戦(2‐1○)かな。佐藤凌我の2ゴールに救われたゲーム。ぺしゃんこにされた新潟戦のあと、すっかり打ちひしがれて勝てる気がまったくしなかった。ところがどっこい、選手たちはたくましかったね」

岸上「内容的に比較的安心して観ていられたのは第14節のギラヴァンツ北九州戦(2‐0○)。そういうゲームは少なく、あとは第19節のSC相模原戦(2‐0○)も最後にバタつきはしましたが、まあまあの終わらせ方ができたと思います」

中編は26日に掲載します。

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