「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【有料解除】【トピックス】シーズン前半振り返り&『SBGヒーロー2021』中間報告・後編(21.7.27)

藤吉信次コーチと話す永井秀樹監督。シーズン後半に向けて、チームづくりをどのように進めていくのか。

藤吉信次コーチと話す永井秀樹監督。シーズン後半に向けて、チームづくりをどのように進めていくのか。

■期待されるユース勢の盛り返し

海江田「愛媛戦のスタメン予想、右サイドアタッカーは福村貴幸に代えて故障から戻った深澤大輝というのが自分の読みだったんですよ。ただ、話はそう単純ではなく、福村には左利きのプレースキッカーとしての重要性もある」

田中「途中、山口竜弥選手のアクシデントを受け、右に深澤選手が入って福村選手が左に回ったじゃないですか。やはり本職の左サイドのほうがスムーズでいいなあとあらためて」

岸上「不慣れな右サイドのプレーで評価するのは気の毒。チーム事情、起用法を割り引いて見てあげないと」

海江田「深澤大輝もね、もっとやれるはずなんですよ。ユース出身のうえに大卒の選手だから甘えたことは言えないんですが、まだ適応不充分でクレバーな持ち味を出せていない。少なくとも、愛媛戦の最後の失点シーンのように、相手のデータが少なかったとはいえ守備の対応で簡単に身体をひっくり返されることは今後ないはず」

岸上「やや気になるのはスローインの精度が……」

海江田「あ、そこの経験値は低い。基本、真ん中をずっとやってきた選手だから。場数と、味方との連携を強化する練習が必要でしょう。シーズン後半は、だんだん影の薄くなってきたユース勢の盛り返しに注目したい。話に出た山本理仁、馬場のほか、森田晃樹、石浦大雅、松橋優安などが牙を研いでいるに違いなく。こんなはずじゃなかったという思いはそれぞれ抱えているでしょう」

田中「僕も同じです。前半戦、ボニ選手や山口選手、佐藤凌我選手など新加入の選手たちが台頭し、ここからさらにチームを押し上げるには彼らがやってくれないと」

岸上「あれだけ繊細なボールタッチをする森田晃樹の場合、ひざをテーピングで固めている段階では感覚を戻すのが大変そう。故障中のベテラン勢が復帰したら、右から奈良輪、ボニ、平、山口の並びを一度見てみたいですね」

海江田「さっき聞きそびれたんだけどさ。田中さんとこの長男坊がハルヤで、だったら次男坊は?」

岸上「佐藤優也のユウヤ?」

田中「コウキです」

岸上「おお、森田晃樹」

海江田「すげえ、担当になるのを先読みして」

田中「……水野晃樹(はやぶさイレブン)です。じつは井出遥也選手からハルヤをいただいた翌年、ガンバ大阪に移籍してしまい。今度は千葉のレジェンド的な存在のほうがいいかと」

海江田「奥さん、よく納得したな。心広いわ。3人目のご予定は?」

田中「まだないですね」

海江田「もしあったとして、次はリョウイチにすべきだと思うよ」

田中「リョ、リョウイチ!?」

海江田「川勝良一さん! あんたどんだけ世話になった? 3番目だけどリョウイチ。もしくはユキタカ(小見幸隆)。せっかくだからヴェルディも入れておくれよ。呼び捨てにしてみたくない? コラッ、リョウイチって」

田中「そんなの恐れ多いです!」

海江田「冗談はさておき、いつか『SBGラジオ』でもしゃべってくださいよ。シーズン前半の苦しい時期、田中さんの明るさにすがりたいときがあった。でも、おれはぐっと堪えたんだ。この程度ではまだ田中カードは切らんぞと。お時間があったらゲストとして参加してください」

岸上「ぜひぜひ」

田中「はい、そのときはよろしくお願いします!」

 

 

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