「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【SBGニュース】松本山雅FCから浜崎拓磨が加入。「魅力的なサッカーをしていて、自分に合うと思えるスタイルだったのが決め手」2021チーム編成・夏〈3〉(21.8.7)

オンラインの囲み取材に応じた浜崎拓磨。右サイドからのチャンスメイクに期待だ。

オンラインの囲み取材に応じた浜崎拓磨。右サイドからのチャンスメイクに期待だ。

■中断期間、突然舞い込んだオファー

東京ヴェルディは6日、松本山雅FCから浜崎拓磨を期限付き移籍で獲得したと発表した。補強の狙いについて、永井秀樹監督はこう語る。

「サイドからの攻撃力アップが最大の目的ですね。プレーのクオリティが高く、非常に賢い選手という印象。さらにプレースキッカーとしての能力も高い。チームのバージョンアップに貢献してくれることを期待しています」

急転直下の移籍だった。

「(中断期間に入り)急きょ、いただいたオファーでしたが、ポジティブな評価をしてもらえて迷いなく決断できました。今季はけがで出遅れ、なかなか試合に出られないなか、それでも日々のトレーニングで必ず成長できると取り組んでいたところ、見てくれている人はいるんだなとありがたかったですね。ヴェルディが魅力的なサッカーをしていること、自分に合うと思えるスタイルだったのが一番の決め手です」

浜崎は6日からトレーニングに合流。住まいを定めるより先に、新しいチームメイトとグラウンドで汗を流した。

「技術の高い選手が多く、ボールを大事にして、コンビネーションを重視する印象です。このサッカーに慣れていくことで、自分を磨くことにつながるいい機会。互いに理解を深め、右足のキックやビルドアップの部分、ゲームコントロール、メッセージを込めたパスといった自分の持ち味を生かしていきたい」

最終ラインから中盤まで複数のポジションをこなせるユーティリティ性の高さもウリだが、最も経験が厚いのは4バックの右とのこと。なお、水戸ホーリーホックでともにプレーしたンドカ・ボニフェイスとは2年ぶりの再会だ。

「いいヤツすぎるくらいいいヤツで、チームにとっては大きな存在。試合に出続けて成長していると感じる一方、人柄などの印象は特に変わってないですね。ただ……髪をずいぶんと明るくしちゃって。水戸では規則でダメだったので、ああ、オッケーとなったらすぐに染めるんだなと。僕はどこにいってもこの黒髪です」

そう言って浜崎は笑う。手薄な右サイドアタッカーに新戦力を加え、今後、戦術への適応が順調に進めば、東京Vは新たな攻撃のオプションを手に入れることになる。

 

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