「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-28[A] 大宮アルディージャ戦『堀体制のスタート』(21.9.6)

2021年9月5日(日)
J2第28節 大宮アルディージャ vs 東京ヴェルディ
19:03キックオフ NACK5スタジアム大宮
[入場者数]4,160人 [天候]曇、弱風、気温22.5℃、湿度64%

大宮 2‐1 東京V
前半:2‐0
後半:0‐1
[得点]
1‐0 河田篤秀(11分)
2‐0 奥抜侃志(38分)
2‐1 杉本竜士(48分)A梶川諒太3
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK31 マテウス
DF44 浜崎拓磨(77分 阿野)
DF2   若狭大志
DF15 ンドカ・ボニフェイス
DF28 山口竜弥(32分 石浦)
MF4   梶川諒太(65分 新井)
MF6   山本理仁
MF9   佐藤優平
FW11 山下諒也
FW25 端戸仁(77分 佐藤凌)
FW30 杉本竜士(65分 小池)
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。MF13新井瑞希、14石浦大雅、17加藤弘堅、19小池純輝、20阿野真拓。FW27佐藤凌我)

監督 堀孝史

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■流れを持ってきた杉本竜士の加入後初ゴール

堀孝史新体制となって、最初のゲーム。2時間前に発表されたメンバー表を見て、おっと声が出る。

前節から大幅な変更はなかったが、J2第23節の愛媛FC戦(2‐2△)以来、故障で戦列を離れていた山口竜弥が約1ヵ月半ぶりに復帰し、先発に名を連ねている。左サイドを貫く槍がやっと帰ってきてくれた。攻撃で相手に与える脅威、またはセットプレーの守備におき、彼がいるのといないのでは大違いだ。

さて、どんなサッカーを見せてくれるだろうとピッチを注視したが、ゲームの入り方は最悪に近いものだった。

11分、浜崎拓磨が奥抜侃志と入れ替わられ、山本理仁がカバーに入る。が、距離を詰められずに中へのラストパスを許した。菊地俊介のスルーに若狭大志とンドカ・ボニフェイスがつられ、河田篤秀が先制点を決める。

東京ヴェルディはチャンスの演出はおろか、1本のシュートも打たないうちにビハインドを背負った。プレッシングがバラつき、ディフェンスは後手、後手の対応で、大宮アルディージャにボールを自由に動かされた。

32分、苦境に追い打ちをかけるアクシデント。復帰したばかりの山口が左足のもも裏を痛めてプレー続行不可能に。ここで、堀監督は山本理仁を左サイドバックに、佐藤優平を中盤の底に移し、石浦大雅をインサイドハーフに投入する。

38分、勢いに乗る大宮が追加点を挙げる。小島幹敏が最終ラインの背後を狙い、ノーマークで裏に抜け出した菊地が反転シュート。マテウスが右手で止めたが、こぼれ球に奥抜がきっちり詰めた。

チームとしての狙いが攻守とも判然とせず、すべてにおいて緩みがうかがえる散々な内容の45分である。前半最後の決定機を大宮がものにしていれば、ワンサイドで決着していたゲームだ。

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