「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-30[H] アルビレックス新潟戦『その人は内面に烈しさを宿す』(21.9.20)

2021年9月19日(日)
J2第30節 東京ヴェルディ vs アルビレックス新潟
18:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]4,752人 [天候]晴、無風、気温22.6℃、湿度49%

東京V 1‐3 新潟
前半:0‐1
後半:1‐2
[得点]
0‐1 三戸舜介(14分)
0‐2 ロメロ・フランク(52分)
1‐2 小池純輝(58分)PK
1‐3 鈴木孝司(90分)
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK31 マテウス
DF23 深澤大輝(79分 浜崎)
DF2   若狭大志
DF15 ンドカ・ボニフェイス(83分 阿野)
DF16 福村貴幸(79分 持井)
MF14 石浦大雅(83分 佐藤凌)
MF9   佐藤優平
MF4   梶川諒太
FW19 小池純輝
FW25 端戸仁
FW30杉本竜士(66分 新井)
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF44浜崎拓磨、DF3富澤清太郎。MF13新井瑞希、20阿野真拓、26持井響太。FW27佐藤凌我)

監督 堀孝史

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■うそだろと目を疑うような布陣

これぞ、掛け値なしの猛攻だ。

後半の半ばを過ぎ、1点ビハインドの東京ヴェルディはアルビレックス新潟を一方的に押し込み、集中砲火を浴びせていた。

堀孝史監督は79分に持井響太と浜崎拓磨、83分に佐藤凌我と阿野真拓を矢継ぎ早に投入。ピッチ上の目まぐるしい動きに、僕のほうは布陣の変化やポジションの確認にバタバタしていた。

交代カードをすべて切り終わった時点で、最終ラインは右から持井、若狭大志、佐藤優平(!)、浜崎。中盤の底に梶川諒太がいて、右のワイドに小池純輝、左に新井瑞希。トップの位置に端戸仁、佐藤凌と阿野真拓の2シャドー。

僕の視線は、手元のノートとピッチの間を何度か行き来した。うそだろと目を疑うような超攻撃的な並びである。

87分、佐藤凌のクロスに端戸が頭で合わせたが、シュートはわずかに左に逸れた。残り時間が少なくなるごとに東京Vは攻勢を強め、あともうひと押しで新潟のゴールを割れそうな気配が漂う。

ところが90分、マテウスと若狭の連係ミスにより1‐3とされ、あっけなく勝負は決着した。アウェーで0‐7で大敗した雪辱を果たすべく臨んだゲームだったが、それは叶わなかった。

今季3回目の連勝はならず、勝点は40のまま。その一方、戦前、堀監督の話していた「相手を恐れず、自分たちのやりたいことを怖がらずに出していく」という姿勢は余さず見せてもらった気がした。表明する態度とは裏腹に、いざとなると采配が及び腰になる指揮官は世に少なくない。

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