「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-36[H] ヴァンフォーレ甲府戦『その切実さが胸を打つ』(21.10.31)

2021年10月30日(土)
J2第36節 東京ヴェルディ vs ヴァンフォーレ甲府
15:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]3,611人 [天候]晴、弱風、気温17.1℃、湿度40%

東京V 0‐0 甲府
前半:0‐0
後半:0‐0
[得点]
なし

●東京Vスターティングメンバー
GK31 マテウス
DF23 深澤大輝
DF2   若狭大志
DF15 ンドカ・ボニフェイス
DF16 福村貴幸(72分 安在)
MF7   森田晃樹(60分 石浦)
MF6   山本理仁(88分 戸島)
MF4   梶川諒太
FW11 山下諒也
FW19 小池純輝(72分 佐藤凌)
FW30 杉本竜士(72分 新井)
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF42安在和樹。MF13新井瑞希、14石浦大雅、17加藤弘堅。FW27佐藤凌我、40戸島章)

監督 堀孝史

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■ピッチの横幅を広く使ったショットガン攻撃

ヴァンフォーレ甲府のコーナーキックから、関口正大の放ったシュートが左に外れ、岡部拓人主審の笛が鳴る。28分、飲水タイムに入った。

スコアは動いていない。水分を補給する両チームの選手たちを見ながら、僕は少し前にあったチャンスシーンを未練たらしく思い起こしていた。

20分、森田晃樹の落としたボールを、山本理仁が斜め前の梶川諒太につける。梶川はワンタッチで相手の背後に落とし、ディフェンスの隙間を突いて裏に抜け出した小池純輝がシュート。ボールは左のポスト内側に当たり、ゴール前を横断してそのままラインを割った。

あと5センチ、いや3センチ、内か外だったら――。内側にずれていれば逆側のサイドネットを揺らし、外側なら詰めていた杉本竜士が押し込んでいたはずだ。

コンビネーションのかみ合った、純度100%の決定機である。

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