【無料記事】【練習レポート】写真ギャラリー特大号『ふたりの職人が去る』(21.12.8)
【今日のご健勝を】
能登篤史、志賀淳、両アスレティックトレーナーが今季をもって退任することになった。一部のスタッフはリリースを出さないのが東京Vの慣習となっているが、本来、オフィシャルイヤーブックに写真と名前が掲載されている人物は公表してきちんと送り出すのが筋だと思う(改善を望む)。
ともにアカデミーでの仕事を経て、2015シーズンからトップチームのトレーナーに就任。ギリギリの人数で膨大な仕事量をこなし、時にはオフを返上するなどして選手たちの身体のケアに尽力した。
能登トレーナーについては、2018年12月2日、J1参入プレーオフ2回戦の横浜FC戦での出来事が印象深い。 両者得点なく迎えた後半アディショナルタイム、コーナーキックから上福元直人(徳島ヴォルティス)がヘディングシュートを放ち、こぼれ球をドウグラス・ヴィエイラ(サンフレッチェ広島)が押し込んで劇的ゴールを決めた。
その瞬間、東京Vのベンチは歓喜爆発。我を忘れた能登トレーナーはダッシュ一番、ピッチに飛び込んで選手たちに折り重なった。
「思わず、カミ(上福元)に抱きつきにいっちゃった。あれ以上の思い出はないですね」(能登)
往年のVゴール方式での決着であれば問題なかったが、まだ試合は続いていた。のちに僕は「あの人は野球をやっていたから、逆転満塁サヨナラホームランだと勘違いしたんでしょう」と周囲が笑いながら話すのを聞き、なるほど、だったら仕方ないなと妙に納得したものである(むろん、運営担当はJリーグから注意を受けている)。
おつかれさまでした。門外漢の記者の素朴な問いにも気さくに応じていただき、どうもありがとうございました。おふたりとも新天地でのご活躍を心よりお祈り申し上げます。
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