【新東京書簡】第八十五信『世紀の変わり目』後藤(22.1.13)
第八十五信 世紀の変わり目
■青赤から緑へ
今年の垢は今年のうちに──とばかり、金明輝前監督のパワハラ問題についての報告が2021年12月30日にJリーグとサガン鳥栖からなされた。永井秀樹前監督のパワハラについては12月24日。祝いの時にはふさわしくない話題ではあるけれど、それだけ急いで発表する必要があったんだろう。次のシーズンに進むためにね。
Jリーグの見方は明快。指導の意図がどうあれ、ハラスメント行為、暴力はダメだということ。これからは行き過ぎた行動や言動に頼らない範囲で指導しなくてはいけない。
そしてパワハラの話題が瞬時に古びるくらいに、このオフシーズンは人の動きが活発だ。いろいろなクラブが、この機に一気に変わろうとしている。
ノストラダムスの大予言は空振りもいいところだった。西暦2000年問題のほうがよりシリアスな危機だった。けれどもその後、9.11があって、3.11があって、2020年からのコロナ禍があり……ここまでの20年間は前世紀のアディショナルタイムだったんじゃないかと思えてくるよ。
失われた10年は30年に伸びた。世界は1999年をまたいで地続きだった。いまようやくパラダイムシフトが起きて、世紀が変わろうとしているんじゃないかな。
びっくりしたのは、チュウさん──中村忠前FC東京U-18監督の移籍だ。前職の退任を知ったその場で最後の取材とお別れの挨拶と再会の約束をしたけれど、なかなか心の整理がつかなかった。
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