【トピックス】特集『ルーツ探訪 燃ゆる魂 ~日本体育大学 学友会サッカー部~ 』後編(22.1.17)
特集『ルーツ探訪 燃ゆる魂 ~日本体育大学 学友会サッカー部~』後編
※前編はこちら。
■山下諒也と東京Vをつないだ縁
2021年6月26日、J2第20節、東京ヴェルディ vs 栃木SC。ゲームは東京Vが2‐1で逆転勝利を収め、連勝を5に伸ばした。
日本体育大学サッカー部の矢野晴之介監督は味の素スタジアムでゲームを観戦した。東京Vには山下諒也、ンドカ・ボニフェイスと日体大出身の選手がおり、栃木には8つ下の弟である貴章がいる。まさにおあつらえ向きの対戦カードである。
試合後、東京Vの選手たちがスタジアムを半周し、サポーターに挨拶をする。「矢野さん!」の声がしたほうを向くと、この日ゴールを決めた山下だった。周囲の目が一斉に矢野に向けられる。皆、誰なんだこのおっさんは、という顔である。
山下はいそいそとユニフォームを脱ぎ、それをスタンドの矢野に目がけて投げ込んだ。
「みんなの注目を集めて恥ずかしかったですけれど、うれしかったですね。ヴェルディに入って本当によかったなあ、とつくづく思いました」
矢野監督は研究室に飾られている山下のユニフォームを見上げながら言った。
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