「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【無料記事】【SBGニュース】『アルハン移籍加入会見』2022チーム編成〈6〉 (22.3.25)

左から江尻篤彦強化部長、アルハン、アフマディ大使、中村考昭社長。インドネシア大使公邸の庭にて。

左から江尻篤彦強化部長、アルハン、アフマディ大使、中村考昭社長。インドネシア大使公邸の庭にて。

■インドネシアの期待を一身に背負う

東京ヴェルディは25日、PSISスマランから加入したアルハンの移籍加入会見を駐日インドネシア大使公邸(品川区東五反田)で行った。インドネシア代表の若きスターの大いなる挑戦とあって注目度が高く、インドネシアのメディアもオンラインで参加している。

背番号は38。マイクを持ったアルハンは次のように抱負を語った。

「日本屈指の名門クラブに加入できてうれしく思います。チームとともにJ1を目指し、左サイドからスピードのある攻撃を仕掛け、クロスやロングスローでも貢献していきたい」

獲得にあたった江尻篤彦強化部長は「昨年8月頃からオファーを検討し、12月のスズキカップ2020のプレーを映像で見て、充分に通用するという確信を得ました。魅力はゴール方向へのスピード、推進力のあるプレーができることですね。また、われわれは選手の獲得において人間性や野心の持ちようを重視しており、その点でも申し分ありませんでした」と述べ、中村考昭代表取締役社長は「ファミリーの一員として迎え、(宗教などの)生活面を含めて最大限配慮し、環境を整えていきたい」と手厚いサポートを約束する。

会見に同席したインドネシア共和国大使館のアフマディ特命全権大使は「私は政治の分野で、アルハンには社会、スポーツの分野でインドネシアと日本の文化交流、橋渡しを担ってもらいたい」と熱を込めて話した。

周囲の過熱ぶりがやや気がかりだが、会見でのアルハンは柔らかい笑みをたたえながらいたって落ち着いたものである。最初から万事うまくいくはずはなく、トライ&エラーの精神で日本でのサッカーライフを存分に楽しんでもらいたい。

インドネシアの期待を一身に背負う20歳の挑戦は始まったばかりだ。

 

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