「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-6[A] モンテディオ山形戦『驚異のリバウンド・メンタリティ』(22.3.27)

2022年3月26日(土)
J2第6節 モンテディオ山形 vs 東京ヴェルディ
14:03キックオフ NDソフトスタジアム山形
[入場者数]3,931人 [天候]曇時々雨、弱風、気温9.3℃、湿度64%

山形 3‐3 東京V
前半:2‐0
後半:1‐3
[得点]
1‐0 山田康太(22分)
2‐0 藤本佳希(28分)
2‐1 佐藤凌我(59分)A小池純輝2
2‐2 新井瑞希(72分)A森田晃樹1
3‐2 藤本佳希(74分)
3‐3 谷口栄斗(90+2分)Aンドカ・ボニフェイス1
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK21 長沢祐弥
DF16 山越康平(89分 佐古)
DF3   ンドカ・ボニフェイス
DF23 谷口栄斗
MF20 阿野真拓(85分 橋本)
MF17 加藤弘堅(46分* 森田)
MF4   梶川諒太
MF26 加藤蓮
FW19 小池純輝(72分 V・バイロン)
FW27 佐藤凌我
FW9   杉本竜士(46分* 新井)
(ベンチメンバー:GK41佐藤久弥。DF22佐古真礼、32宮本優。MF7森田晃樹、10新井瑞希、18バスケス・バイロン、33橋本陸斗)

監督 堀孝史

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■2点ビハインドを追いつく

自陣深くでのビルドアップ、ンドカ・ボニフェイスのパスが加藤大樹に引っかかる。山田康太、藤本佳希とボールをつながれ、ボックス内の攻防、ディフェンスの間を通すシュートを決められた。藤本の冷静なフィニッシュは敵ながらあっぱれだったが、ミス絡みの失点とあってダメージは大きい。

発端は、ほんの些細な意思疎通のずれだった。長沢祐弥にボールをはたいたンドカは、逆サイドに展開するものと思ったか前を向き、長沢からボールが戻ってきたことに気づくのが遅れた。少し驚く素振りを見せ、近くの加藤大からすぐにプレッシャーをかけられたことでプレーが乱れた。

長沢とンドカは今季初出場。もうひとり、中盤の底で構える加藤弘堅は初スタメンで3試合ぶりの出場である。

山本理仁と馬場晴也がU-21日本代表に招集され、新型コロナウイルスの陽性者や故障者が出たことにより、メンバー変更を余儀なくされた。その影響はまず細部に現れ、やがてテンポやリズムを狂わせていく。技術的なミスではなく、パスの出し手と受け手の意図がかみ合わない、相手が感じていないところにボールが出るといったミスが散見された。

22分、山田の得点でモンテディオ山形が先制し、さらに28分、このゴールで東京ヴェルディは0‐2とされる。

すでに東京Vのベンチは異変を感じ取り、立て直しの手立てを準備していた。1失点目の段階で新井瑞希には「前半のうちに出る可能性もある」と声がかかり、2失点目で石井孝典フィジカルコーチからアップのペースを上げるように指示が出ていた。

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