「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-20[A] 横浜FC戦『三ッ沢で見せた連帯』(22.6.6)

2022年6月5日(日)
J2第20節 横浜FC vs 東京ヴェルディ
14:03キックオフ ニッパツ三ツ沢球技場
[入場者数]7,146人 [天候]曇、中風、気温25.0℃、湿度53%

横浜FC 1‐1 東京V
前半:0‐0
後半:1‐1
[得点]
0‐1 平智広(54分)A梶川諒太7
1‐1 オサカ・ゼイン(55分)
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK21 長沢祐弥
DF2   深澤大輝
DF3   ンドカ・ボニフェイス
DF5   平智広
DF24 奈良輪雄太(73分 谷口)
MF4   梶川諒太(83分 森田)
MF17 加藤弘堅
MF8   井出遥也(83分 石浦)
FW19 小池純輝
FW11 端戸仁(73分 佐藤凌)
FW9   杉本竜士(73分 新井)
(ベンチメンバー:GK31高木和徹。DF22佐古真礼、23谷口栄斗。MF7森田晃樹、10新井瑞希、14石浦大雅。FW27佐藤凌我)

監督 堀孝史

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■固く引き締まったディフェンス

ニッパツ三ツ沢球技場メインスタンドの隅っこ、西サイドスタンドとのつなぎ目にひっそりと灰皿が置かれていた。関係者用の喫煙所のようだ。監督会見まで少し間があり、煙草に火をつける。

東京ヴェルディのゴール裏から拍手が沸き起こり、やがてそれはメインスタンドまで広がった。コンクリートの隙間から引き上げてくる選手たちが見える。90分を戦い終えた背中に向けて、労わるような拍手は長く続いた。

J2第20節、横浜FC戦は1‐1のドロー。

遡って直近の対戦では2019年10月27日のJ2第38節、中村俊輔にスーパーミドルを叩き込まれ、東京Vは1‐2で敗れている。それよりはるかに記憶に濃いのが2018年12月2日のJ1参入プレーオフ2回戦だ。終了間際、ドウグラス・ヴィエイラ(サンフレッチェ広島)の劇的ゴールで1‐0の勝利を収めた。6‐1で大勝し、無邪気に喜んだ日(2015年8月8日のJ2第28節)もあったなあと思い出される。

1955年の開場以来、数々の名勝負の舞台となってきたここ三ッ沢では、不思議と印象的なゲームが多い。前述したものよりだいぶ地味ではあるが、それでも折に触れて今日を振り返ることになるのだろう。

(残り 3380文字/全文: 4308文字)

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