「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-24[H] FC琉球戦『城福サッカーの骨子。戦術的な欠陥をリサイクル』(22.7.4)

2022年7月3日(日)
J2第24節 東京ヴェルディ vs FC琉球
18:03キックオフ 味の素スタジアム
[入場者数]2,520人 [天候]曇、無風、気温27.9℃、湿度61%

東京V 2‐1 琉球
前半:1‐1
後半:1‐0
[得点]
0‐1 ケルヴィン(2分)
1‐1 佐藤凌我(42分)A新井瑞希5
2‐1 新井瑞希(83分)A佐藤凌我1
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK1   マテウス
DF15 馬場晴也
DF3   ンドカ・ボニフェイス
DF23 谷口栄斗
DF2   深澤大輝
MF4   梶川諒太(72分 宮本)
MF6   山本理仁(46分* 加藤弘)
MF7   森田晃樹(72分 小池)
FW19 バスケス・バイロン(55分 河村)
FW27 佐藤凌我
FW10 新井瑞希(87分 阿野)
(ベンチメンバー:GK21長沢祐弥。DF22佐古真礼、32宮本優。MF17加藤弘堅、19小池純輝、20阿野真拓。FW29河村慶人)

監督 城福浩

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■新井瑞希、1ゴール1アシストの大活躍

ボックスの角、新井瑞希にボールが入る。対峙する田中恵太に向かっていった新井は、イチ、ニ、サン、のリズムでカットイン。田中を外して右足を振り、シュートを突き刺した。

両手を広げ、沸き立つゴール裏に走っていく新井。大喜びで駆けつけるチームメイトにもみくちゃにされ、その姿は見えなくなった。

83分、東京ヴェルディはこのゴールで2‐1と逆転に成功。FC琉球を下し、11位に順位を上げる。

僕の胸中を占めていたのは深い安堵感である。難しいゲームだった。相手が最下位のチームで、東京Vが有利に試合を運んでいたとはいえ、勝利が妥当だったとは思わない。4連敗中の琉球は勝点1でも持ち帰りたい状況である。

躍起になって攻めても、点の入らないゲームは山ほど見てきた。あまつさえ、終了間際の失点で敗れることもあった。ここで勝つのと、それ以外では天と地ほどの開きがある。これから上に向かって進んでいく流れなら、その価値を見込めるチームなら、どうしても勝たなければならない一戦だった。

監督会見、城福浩監督は反省の弁から入った。

「(失点した)ゲームの入りはおおいに反省しなければいけない。スローインを相手に渡し、しかも中で取られた。あのような入りをしてしまうと、勝点3を取ることは簡単ではなくなる。前節の千葉戦(1‐3●)も最初のフリーキックから失点し、自分たちのペースを失ってしまいました。それについてはネジを締める必要がありますが、チャンスの手前まではいくつか形をつくり、決め切れないなかでも自分たちのサッカーを変えずに逆転できた。小さいかもしれませんが、われわれにとっては成功体験になったと思います。最終ラインを高く保ち、サイドバックも攻撃的にプレーし、決して焦れることなく、失点せずに攻撃的なサッカーを貫けたのはよかった」

(残り 2564文字/全文: 3765文字)

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