「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-29[A] 大分トリニータ戦『一度ならず二度までも』(22.7.31)

2022年7月30日(土)
J2第29節 大分トリニータ vs 東京ヴェルディ
19:03キックオフ 昭和電工ドーム大分
[入場者数]6,416人 [天候]屋内、無風、気温26.9℃、湿度82%

大分 2‐2 東京V
前半:2‐2
後半:0‐0
[得点]
0‐1 加藤蓮(18分)A梶川諒太8
1‐1 藤本一輝(20分)
1‐2 森田晃樹(40分)A佐藤凌我2
2‐2 呉屋大翔(43分)
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK1   マテウス
DF2   深澤大輝
DF15 馬場晴也
DF3   ンドカ・ボニフェイス
DF26 加藤蓮(90+6分 稲見)
MF7   森田晃樹
MF34 西谷亮(59分 加藤弘)
MF4   梶川諒太(75分 染野)
FW29 河村慶人
FW27 佐藤凌我(75分 V・バイロン)
FW9   杉本竜士(46分* 小池)
(ベンチメンバー:GK31高木和徹。DF16山越康平。MF17加藤弘堅、バスケス・バイロン、19小池純輝、25稲見哲行。FW30染野唯月)

監督 城福浩

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■2回のリードがふいに

してやったりの完璧なセットプレーだった。

梶川諒太の蹴ったコーナーキック、ニアに走った佐藤凌我の後ろから加藤蓮が飛び込み、強烈なヘディングシュートを叩き込む。プロ初得点を挙げた大分に、またもゴールを決めて今季3点目。18分、東京ヴェルディが先手を奪った。

だが、その喜び冷めやらぬ20分だ。藤本一輝が素早いターンで河村慶人と西谷亮の間を割り、ボックスに侵入。カバーに入った馬場晴也をかわし、クロスを入れる。これがマテウスの左手に当たってゴールに転がった。記録上は藤本のゴールとなったが、実際は不可抗力のオウンゴールである。

突破を許した場面、「自分と慶人くんの間でマークの受け渡しをスムーズにやっていれば何の問題もなかった」と西谷は悔やむ。

大分トリニータはこれが1本目のシュート。両者のポゼッション率には差がなかったが、ゲームの実質的な主導権は攻撃の姿勢で上回る東京Vが握っていた。

殺気をプンプン漂わせる河村が前からボールを追い、佐藤凌の気の利いたプレスバックが相手の組み立てを阻む。試合前に城福浩監督が「がっつりいく」と予告したとおり、大分の最終ライン、中盤やサイドに入った1本目のパスに強い圧力をかけ続けた。

馬場から右サイドの裏を狙う河村に効果的なロングパスが出ていた。リードはふいにしたが、偶発的に生まれた先制点ではない。チャンスは必ずまたつくれる。そう確信して疑わなかった。

(残り 2248文字/全文: 3301文字)

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