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タグマ限定:激写!「永遠のサッカー小僧」たち 「松田直樹メモリアルゲーム」フォトレポート

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(C) tete Utsunomiya

徹マガ編集部です。本日は故・松田直樹さんの4周忌にあたる日でした。徹マガでは、松田さんを偲んで2012年1月22日に行なわれた「松田直樹メモリアルゲーム」のフォトレポートを8月5日いっぱいまで無料公開いたします。宇都宮徹壱および編集部一同、故人のご冥福をお祈りすると共に、残されたご家族、ご友人、サッカーファミリーの皆様がこれからも健康で心やすらぐ日々を送られること、心よりお祈り申し上げます。

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1月22日、日産スタジアムで「松田直樹メモリアルゲーム」が開催された。昨年8月4日に亡くなった故・松田直樹を追悼するべく集まった元チームメイトは、総勢86名。内訳は、日本代表時代のチームメイトを中心とする「Naoki Friends」が29名、長年プレーしていた横浜F・マリノスのOBおよび現役選手からなる「横浜F・マリノス・OB」が33名、そして最後のクラブとなった松本山雅FCが24名である。

このイベントについては、すでにスポーツナビにてコラムで発表しており、サッカーダイジェストに連載中の「蹴球百景」でも言及している。今号の徹マガでは、当日撮影した写真をふんだんに披露することにしたい。

実のところ私は当初、このイベントを取材するかどうか迷っていた。というのも松田の死後、あまりにも多くの「お涙頂戴」的な美談がメディアに流布されすぎていたからだ。確かに、記憶に残る偉大な選手だったし、その早すぎる死が大いなる悲しみと喪失感を人々にもたらしたことは間違いない。だが、そろそろ故人を「そっとしてあげてもよいのではないか」と感じていたのも事実である。

とはいえ結果として、日産スタジアムに行って本当に良かったと思っている。というのも、このイベントは「追悼試合」と銘打ちながらも「とことんサッカーを楽しむ」ことに主眼が置かれていたからだ。そして、引退した選手も現役選手も、代表キャップ数3ケタの選手もJリーグのプレー経験がない選手も、誰もがひとつのボールを巡って「永遠のサッカー小僧」になりきっていたのである。

「とことんサッカーを楽しむ」というのは松田の生前の信条であり、「永遠のサッカー小僧」とは松田の代名詞でもあった。そうして考えると、この「松田直樹メモリアルゲーム」は、天上にいる当人が最も望んでいた形でのイベントであったと言えるだろう。それではさっそく、この日、日産スタジアムに集った「永遠のサッカー小僧」たちの雄姿をお見せすることにしたい。

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