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宇都宮徹壱ウェブマガジン

日本はライバルたちよりも遅れをとっている? イランとの親善試合で感じた拭えきれぬ不安

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テヘランのアザディ・スタジアムで行われた、イラン対日本の取材から一夜明けた。チェックアウトまでの間、テヘランの定宿にてこの原稿を書いている。

オマーンでのワールドカップ・アジア2次予選、対シリア戦の取材を含めて、今回は10日間の中東取材。オマーンもイランもそれなりに過ごしやすい国ではあったが、そろそろ日本の食事とアルコールが恋しくなる頃である。特に中東から帰国する日というものは、いつも安堵感と晴れやかな気分に包まれるものだが、今回はいささか複雑な心境だ。むしろ日本代表に待ち受ける未来について、何とも名状しがたい不安を抱えたまま帰国の途に就くことになりそうだ。

この2試合の結果自体は、決して悲観するべきものではない。とりわけ2次予選の天王山と言えるシリア戦に関しては、3−0で勝利してグループ首位に立ったことを大いに評価すべきだと思う。また1−1の引き分けに終わったイランとのフレンドリーマッチも、メンバー固定化で割りを食っていた選手たちにアピールの場を与えるという意味では、非常に有意義なものであった。そう、結果そのものは極めて満足、あるいは順当なものであったことは私も大いに認めるところである。

今回の中東遠征の2試合で、まず私が気になったのは、日本がなかなか自分たちでゲームをコントロールできなかったことである。シリアもイランも、序盤から積極的に前に出てきて球際の強さを発揮していたため、日本は守勢に回りながら何とかハーフタイムまで持ちこたえることに腐心せざるを得なかった(ただしイラン戦では、45分までは持ちこたえたもののアディショナルタイムで失点してしまったが)。もっとも、アウエーの地(特に中東)で日本が試合の入りで苦しむのはよくあることだし、シリア戦では中盤の距離感をコンパクトにすることで見事に形成挽回することができた。

FIFAランキング123位のシリアと55位の日本とでは、自ずと実力と経験値の差が出たと考えるべきだろう。だが、39位のイランが相手となると、さすがに話は違った。イランはシリア以上にフィジカルと高さで日本を圧倒し、しかも欧州でのプレー経験を持つ選手も多いことから、攻撃時でのサポートや守備に回ったときのチャレンジ&カバーにもシリアのようなぎこちなさは感じられなかった。

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