篠原美也子の月イチ雑食観戦記 第三十回「それでも春は」
■スーパーラグビーの話に逃げ出してしまいたいのだけれど
受かった、は書けるけど、落ちた、は書けないねえ、と思いながら眺めるこの時期のSNSは味わい深い。フェイスブックのボタンはあれこれ増えたが、真剣であればあるほど、好きこのんで落胆を共有したがる人はいないだろう(時々いるけど)。そういう時はただぼんやり画面を眺めて、友がみな、などと古風に拗ねるに限る。花を贈る妻も夫もなければ、足元の猫の頭でも撫でながら。
去年のワールドカップの時もそうだったけれど、なぜ雑食の締め切りは、なでしこの渋ーいタイミングに重なってしまうのだろう。好む好まざるお構いなしに勝ち負けは容赦なく晒される。アスリートという商売の厳しさをあらためて痛感させられつつ。
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