メキシコで学んだ「ワールドワイドな価値観の違い」 カルロス矢吹(作家、株式会社フードコマ代表)インタビュー<後篇>
前号に続いて、5カ月間にわたる長期ヨーロッパ取材から帰国したカルロス矢吹さんにお話を伺う。後篇となる今回は、矢吹さんがライターとなるまでの興味深い紆余曲折について語っていただいた。
前篇のリードでも触れたとおり、矢吹さんはさまざまな顔を持っている。書き手としてのジャンルは、音楽、旅、スポーツなど多岐にわたり、編集者やイベントプロデューサー、さらには日本ボクシングコミッション試合役員という肩書きも持ち合わせている。ご自身でも「正直、自分の仕事を説明するのが難しいんですよね(笑)」とのこと。この掴みどころのなさが、カルロス矢吹という書き手の魅力なのかもしれない。
実は矢吹さん、大学時代にプロレスラーになりたくてメキシコまで修行しに行くという、実にユニークな経歴の持ち主だったりする。彼のキャリアを振り返るとき、この時のメキシコ体験が重要な意味を持っているように私には感じられた(そう、私にとっての旧ユーゴスラビアへの旅がそうだったように)。そんなわけでインタビューの後篇では、まずメキシコでのプロレス修行の思い出について、矢吹さんに語っていただいた。(取材日:2016年1月20日@東京)
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