宇都宮徹壱ウェブマガジン

徹壱の日記2016 4月1日(金)〜23日(土)

4月1日(金)晴れ@東京~福島~仙台

 6時45分起床。新年度となる今日から2泊3日で、ちょんまげ隊のツンさんに帯同して東北取材に向かう。7時に自宅を出て、8時半に集合場所の松戸駅に到着。9時にツンさんの運転する車に乗って、一路北を目指す。参加者はほかに、ちょんまげ隊のメグちゃん、大学生と社会人になったばかりの男子、そして元名古屋グランパススタッフで今はフリーランスのKさん(女性)。

 今回のメインの取材は、2日に宮城の利府で開催される、バイエルン・ミュンヘンのユースカップ。自薦・他薦で参加する子供たちのプレーをバイエルンのスタッフがチェックして、「これは」というタレントがいたらアリアンツ・アレナで行われる大会に招待するというもの。なぜ利府なのかというと、復興支援の一環なのだという。13年からスタートしたこのイベントは、今年で4回目。バイエルンのような欧州の名門が、継続的な支援を続けていることについては、ただただ頭がさがる。

 福島にある、Jヴィレッジ(再開に向けて工事が進んでいた)を見学してから、昼は福島のイオンにある『クッチーナ』で昼食。日本代表シェフの西芳照さんのお店で、カツカレー650円を食す。ここはカレーとパスタが美味しく、値段もかなり良心的。西さんの人柄と職人魂が感じられるお店だった。そこからさらに北へ移動。途中、原発事故で避難区域となり、無人となった地域を走り、宮城県に入る。15時、明日のイベントが行われる県営スタジアムに到着して、設営のお手伝い。途中まで参加して、夕方までは車の中で原稿を書かせてもらう。

 夜はバイエルンのスタッフ、イベントの関係者、スポンサーであるインリーグリーンエナジー副社長(とても若い女性だった)といった皆さんと塩釜料理のお店で会食。ここも津波の被害で流されたものの、震災があった年にすぐに営業再開したとのこと。美味しい魚料理と日本酒をいただき、22時に仙台ちょんまげ隊のOさんのマンションに泊めていただく。ツンさんの顔の広さにあらためて感謝。午前0時半に就寝。

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