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【無料記事】献本御礼『サッカーで一番大切な「あたりまえ」のこと』 朴英雄著 ひぐらしひなつ構成・執筆

 白を基調にしたシンプルなカバーデザイン、そして「あたりまえ」という何気ないけれども刺さるタイトル。書店で見かけたら、思わず手に取りそうなサッカー本である。

 著者の朴英雄さんは、韓国・大邱出身のサッカー指導者で、93年から大分高等学校サッカー部での指導をスタートさせ、決して「名門」ではなかった同校を選手権とインターハイの常連に押し上げた(とりわけ2011年大会での県勢初となるベスト4進出は当時大きな話題となった)。その朴監督のメソッドを丹念に聞き取って書籍にまとめたのが、大分トリニータの番記者で「歌人」の肩書も持つ、ひぐらしひなつさんである。

 世の中にたくさんのサッカー教本があふれていることを踏まえて、著者の朴監督は「この本は、誰が読んでも混乱しにくく、無理な理解力も要求しません。詳しいけれど簡単に理解できる本を目指しました」としている。国内外のさまざまなメソッドの情報が流通し、ともすると指導の原点が見失われがちな昨今。なればこそ、難解な戦術論よりも「あたりまえ」が求められているのかもしれない。

「型破り」と言われる朴監督は、サッカーの語り口も実にユニークで方向性は多岐にわたる。執筆にあたって、ひぐらしさんは「宇宙のようにひろがってゆく対話を体系づけてまとめることは決してたやすいことではない」としているが、非常にわかりやすく説得力のある文章に仕上がった。歌人の才を感じさせる、たおやかな文章表現も心地よい。本体1400円+税。

【オススメ度】☆☆☆★★

「ナイジェリアとの初戦に敗れた日本五輪代表も、次の試合までに『あたりまえ』を取り戻してほしいところ」

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