宇都宮徹壱ウェブマガジン

帰国後、すぐさまルヴァンカップへ 徹壱の日記2016 10月10日(月・祝)~10月16日(日)

10月10日(月・祝)晴れ、一時雨@メルボルン

 9時30分起床。朝食を摂って午前中に執筆していると、いきなり激しい雨が降ってきた。その後、急に晴れ間となったが、昨日に続いて風が強そうだ。メルボルンは本当に天気が目まぐるしく変化する。スポナビのコラムを入稿してから、近所のセブンイレブンで水などを買い出し。再び自室で執筆してから13時30分にB&Bを出る。

 トラムでシティに到着して、近くのフードコートにて和食系の店で昼食。「ビーフ照り焼き丼」を8豪ドル(約640円)でいただく。味はまあまあだが、かなり胃がもたれる味付けだった。その後、所用を済ませてからサザンクロス駅を横断して、明日の試合会場であるドックランズ・スタジアムへ。まずは15時30分のアンジ・ポステコグルーとキャプテンのミル・ジェディナクの会見を取材。日本が「ライバルである」ことを強調する内容であったが、現状では力関係に開きができつつあることは否めない。

 16時45分から日本の会見。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督のメディアへの不信感があらわとなった、実によろしくない会見であった。われらが指揮官が過去、さまざまな国でメディアと衝突していた理由がわかったような気がする。この人は残念ながら、オシムさんのように「軽くいなす」ということができないのだと思う。それに加えて、余裕がなくなると投げやりな言葉が頻発する(通訳の問題もあるのかもしれないが)。現在の状況には同情すべき点もないわけではないが、もう少しメディア対応に関して冷静な対応ができないものだろうか。

 前日練習では、岡崎慎司が参加したのが一番のトピックス。ケガについては「問題ないです」とのこと。あまり起承転結が感じられないコメントも含めて、いつもの岡崎がそこにいた。とはいえ、明日のスタメンは厳しいだろう。一部報道にあるように、本田圭佑のワントップになるのか、それともカウンター狙いで若い浅野拓磨を起用するのか。

 取材を終えて、コメントを起こしていたら20時でメディアルームは閉鎖。近くのスターバックスも閉まっていた。この国はとにかく、どこも閉まるのが早い。仕方がないので、サザンクロス駅のベンチで残りの作業を済ませる。夜になって気温はさらに下がり、尻のあたりはすっかり冷たくなってしまった。夕食は、うどんのチェーン店。日系の店だろうか、いちおうちゃんとしたうどんだった。素うどんで4.8豪ドル(約380円)。昼に胃が持たれる食事をしたので、ちょうどよかった。

 22時30分にB&Bに帰着。もろもろ原稿を書いて午前1時30分に就寝。

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