宇都宮徹壱ウェブマガジン

宇都宮徹壱ウェブマガジン「ただいま準備中!」11月前半戦! (編集部・森衿子)


 明日から11月。15日には埼玉スタジアムでW杯最終予選の対サウジアラビア戦が行われますね! その試合を前に、知人からメールをもらいました。なんでも、FIFAやUEFAと長年にわたりパートナーシップを結んでいる国際NGO・FARE(欧州におけるサッカー反差別活動)が行っている「試合監視プログラム」(Match Day Observer scheme)が日本でも行われるという情報でした。

このプログラムは、FAREが欧州サッカー連盟(UEFA)や国際サッカー連盟(FIFA)と連携して行ってきた、スタジアム内やインターネットにおけるレイシズムを監視・通報・取締するプログラムです。ARIC(反レイシズム情報センター)はこの監視プログラムの研修を受け、日本で唯一のプログラム参加団体となりました。9月1日・10月6日の日本で行われたW杯アジア予選では、1試合平均125件の差別ツイートを通報しています。来る11月15日に埼玉スタジアムで行われる日本代表vsサウジアラビア戦についても差別監視をARICで行います。(参照)

 しばしば国内外でも話題になってしまうスタジアム内やインターネット上での差別問題ですが、世界的な取り組みのひとつが、ここ日本でも行われていることは知りませんでした。プログラムに興味を持たれた方は、UEFAのサイトに掲載されたFAREのニュースが参考になると思います。この記事でFARE事務局長は「差別にスポットライトを当てているが、同時に連帯や友情、相互理解を深めることも重要になる」と語っていますが、これは全世界のサッカー・ファミリーにとって、本当に大事なことですよね。


 さて、11月前半のWMですが、2日(水)&3日(木・祝)は佐山一郎さん(作家・編集者)のインタビューを掲載予定です! サッカー業界を越えて「炎上」し、大いに議論を読んだ「エアインタビュー」告発について、宇都宮が「インタビュー取材の師」と仰ぐ佐山さんとともに、今回の問題の本質を考察していきます。

そして9日(水)&10日(木)は羽中田昌さん(東京23FC監督)のインタビューをお届けする予定です。11日から始まる地域CLに向けて、東京23FCを率いる羽中田監督に、これまでの指導者としてのキャリアを振り返りながら、本大会に向けての抱負を語ってもらいました。

11月前半も宇都宮徹壱ウェブマガジンをどうぞよろしくお願いいたします!(森衿子)

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