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宇都宮徹壱ウェブマガジン

女子サポを増やすキモは「ハードルを下げること」 シンディー(ものまねタレント)インタビュー<1/2>

 今週と来週は「Jリーグの女子サポ」をテーマに、それぞれゲストをお招きして考察していきたいと思う。昨年のちょうど今ごろ、WMで取り上げた『Jユニ女子会』。当初はコアメンバー5名でスタートしたのが、今では全国に300名以上を数えるまでになったそうだ。クラブの枠を超えた女子サポ同士の連帯が広まる一方、「Jリーグに興味があるんだけど、ひとりで観戦するのは抵抗がある」と感じる潜在的な女性ファンも、まだまだ少なくないように感じる。

 今回、ゲストにお招きしたシンディーさんは、TVやラジオで活躍中のものまねタレントである。また、故郷のクラブであるモンテディオ山形のサポーターでもあり、『燃えろ!J2党』のイベントにもレギュラー出演しているので、ご存じの方も少なくないだろう。彼女の持ちネタで、特にサッカーファンの心に響くのが「女子サポのものまね」。レパートリーのごく一部を実演していただいたので、ここに貼っておく(注意:音が出ます)。

試合終了後、スカパー!の抜かれた方を知っているセレ女/シンディー

味スタにてハーフタイムのトイレ待ちでやたら喋ってくるFC東京のお母さんサポーター/シンディー

連敗し憤慨するもチームへの愛を隠しきれない名古屋女子サポーター/シンディー

試合終了後、挨拶を大事にする岡山のお母さんサポーター/シンディー

 実はシンディーさん、初めてスタジアム観戦をしたのは2011年で、それ以前はまったくサッカーに興味がなく、選手名はもちろんルールもまったく知らなかったそうだ。やがてゴール裏に通い詰める傍ら、各クラブの女子サポの行動様式をネタ帳に書き込むようになり、それが「女子サポのものまね」という新たな芸の広がりへとつながっていった。 

 本人いわく「まったくのサッカー素人」であり、女子サポによって芸の幅を広げることができたからこそ、シンディーさんはJリーグへの感謝の意味を含めて「女子サポをもっと増やしたい」と考えている。そんな彼女に、Jリーグを観戦するようになったきっかけやものまねタレントになった経緯、さらには女子サポを増やすためのアイデアについても語ってもらった。(取材日:2016年12月12日@東京)

【主筆・宇都宮徹壱よりお願い】

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■最初に覚えた山形の選手は「シミケン」

――今日はよろしくお願いします。まずはサポートクラブの話からいきましょうか。2016年のモンテディオ山形は14位。J2では最も低い順位に終わりました。やはり辛いシーズンでしたか?

シンディー 16年は特に辛く苦しかったですね。それに「14年」を経験したのもあるので、なおさらですよ。すごく楽しいシーズンだったじゃないですか!

――そうでしたね。J1昇格プレーオフに6位から参戦して、見事に優勝。天皇杯でも決勝に進出しましたし、まさにミラクルの連続でした。そしてヤマハスタジアムで炸裂した、守護神・山岸(範宏)のヘディングによるゴール(参照)。スタジアムでご覧になりました?

シンディー 観ました! 石川竜也選手のコーナーキックに山岸選手が頭でコースを変えて。あの瞬間、時間が止まったように感じました。ほら、ドラマとかアニメとかで、よくあるシーン。まさにああいう感じで。で、気づいたら次の瞬間、山岸選手が一番下になっていて、みんなが覆いかぶさっていたという(笑)。

――あのプレーオフ準決勝の山岸の逆転ゴールは、今後20年は語り継がれるでしょうね。ところで、シンディーさんが山形の試合を見るようになったのは11年からだそうですが、それまでサッカーに関しては知識も関心もまったくなかっそうですね。

シンディー そうなんです。11人でやることすら知らなくて(笑)。ポジションも「GKとその他」くらいの感じでした。それなのに、初めて連れて行かれたのがゴール裏だったんですよ(笑)。たしか等々力での川崎対山形だったかな。

――そりゃまたハードルが高い! どなたに誘われたんですか?

シンディー ずっとモンテを応援している芸人さんです。今はもう芸人はやっていないんですけど、その人に誘われて。でもゴール裏って、縦方向だから試合展開がわかりにくくて、しかもゴリゴリの応援席なのに応援の仕方がわからないし、ユニフォームも着ていないし。訳のわからないまま90分間が過ぎていったという感じでしたね。試合にも負けたし、全然面白いとは思わなくて。

――そりゃそうでしょう(苦笑)。

シンディー で、次に連れて行ってもらったのが大宮のNACK5。サッカー専用ということで「見やすいから、今度はメインで見よう」ということになって。「それなら私でも楽しめるかな」と思ったんですけど、結局ルールがわからない。笛が吹かれて試合が止まって、ボールを蹴ってまた始まって……。でも、つまらなそうな顔をしていても申し訳ないので、何とか自分で楽しさを見つけようと思った時に注目したのがGKだったんですよ。

――なぜGKだったんですか?

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