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なぜいわきFCはフィジカルとビジネスにこだわるのか? 大倉智(いわきスポーツクラブ代表取締役)インタビュー <2/2>

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■フィジカルにこだわり続ける理由

――今季のいわきFCの入団選手は何人でしょうか? 

大倉 12人です。大卒7人、高卒4人、社会人1人。社会人も23歳なので、平均年齢は21歳くらいです。

――若いですね。コンバイン(=トライアウト)では、テクニックもさることながらもフィジカルテストも取り入れているという話を聞いています。コンバインに参加する選手の中には、「フィジカルに自信があるから」あるいは「フィジカルを鍛えたいから」といった理由で、いわきFCへの入団を希望する選手もいるんでしょうか?

大倉 いますね。最近の若い子たちは、そういうクラブのビジョンみたいなものをよく見ていますよ。たとえば高校生だったら、ヨーロッパのサッカーをTVなんかで観て、「やっぱりフィジカルを鍛えないと」って思いますよね。じゃあ、具体的にどうすればいいのかと考えたときに、「日本のフィジカルスタンダードを変える」と謳っているウチのコンバインを受けてみようと考えるわけですよ。たとえばJ3クラブと競合しているような子でも、ウチを選んで来てくれましたし。

――福島県1部は、上から数えると6部です。3部でなく6部を選ぶというのは、選手にとってよほど魅力がないと厳しいですよね。

大倉 まず練習環境が整っています。フィールドは人工芝で、まだ天然芝ではないですが、自前で持っています。また今後はクラブハウスも出来上がります。今のウチの環境はおそらくJ2以上、ちゃんとしたクラブハウスが出来上がることを考えたら、下手すればJ1より上かもしれない。また、選手は株式会社ドームヒューマンキャンパスの社員契約で安定しているし、ビジョンが明確にあることが魅力なんでしょうかね。大卒並みの初任給がもらえて、会社からの補助もあり、今年からサッカー手当ても出る。そうするとJリーグの中でもいいお給料になと思います。

――なるほど。それにしても「日本のフィジカルスタンダードを変える」というのは、もともと大倉さんご自身の問題提起としてあったものなんでしょうか?

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