宇都宮徹壱ウェブマガジン

タイ戦、花見、そしてサッカー本大賞 徹壱の日記2017 3月27日(月)~4月2日(日)

3月27日(月)雨@東京~埼玉

 午前6時20分起床。時差ボケを引きずりつつ、朝食後は各所に取材依頼をする。WMで集めたDAZNへの質問内容をまとめて先方に送信。どんな反応があるだろうか。6月にイランで行われるイラク戦取材のためのビザ申請書類を途中までチェックしてから、先週の日記をまとめて入稿。またたく間に午前の時間が過ぎてゆく。ニュース速報で、栃木の那須のスキー場で雪崩があり、高校生が巻き込まれたとのこと。那須には大学の研修施設があり、スキーを楽しんだ記憶が蘇る。被害が最小限にとどまることを祈りたい。

 11時30分に出発。新宿で昼食を摂ってからスポナビへ。実は4月4日から急きょ撮影でアメリカに行くことになり、そのための打ち合わせと書類作成をする。15時30分にオフィスを出て、浦和美園へ。昼で続いていた雨は止んでいたが、かなり寒い。16時40分、明日にタイ戦が行われる埼玉スタジアムに到着。

 16時より、日本代表の前日会見。この日の通訳は樋渡群さんだった。UAE戦の勝利に気をよくしたのか、この日のハリルホジッチ監督はやたらと饒舌で「私はプレッシャーが大好きだ」とも。非常にわかりやすい人である。一方、タイのキャティサック監督は「われわれには失うものは何もない。われわれは気持ちと魂をこめて、明日の素晴らしいチャンスを戦いたい」と、こちらは神妙な表情。この謙虚さが、逆に怖い。

 タイの練習前、ピッチサイドで懐かし人に会った。元ガイナーレ鳥取監督のヴィタヤ・ラオハクルさん。現在はチョンブリFCのアカデミーの責任者であり、タイFAのテクニカルアドバイザーでもあるという。長年、「反体制」のポジションだったこの人が、タイFAに受け入れられたことの意義は大きいが、肝心のアドバイスがあまり生かされていないようだ。ともあれ、とてもお元気そうで何より。

 21時すぎにすべての作業を終えて撤収。スポナビのTくんがサポートに来てくれたので助かった。浦和美園までの長い道のりを、吐く息を白くしながらTくんと歩く。東川口で別れて、武蔵野線と中央線を乗り継いで23時前に帰宅。夕食はチキンシチューを昨日の白ワインと共に。那須での雪崩事故では、高校生と先生の8名の方々が亡くなったそうだ。実に痛ましい。午前0時就寝。

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