相撲とうどんとカマタマーレ愛を語り尽くす! 能町みね子✕宇都宮徹壱 サッカー本大賞対談<2/2>
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■デビュー作は『オカマだけどOLやってます。』
――あらためて、能町さんの書き手としてのキャリアを振り返っていただきたいと思います。デビューのきっかけはブログだったそうですが。
能町 そうです。『オカマだけどOLやってます。』という衝撃的なタイトルのブログを始めまして(笑)。はっきり言って、書籍化する気満々でスタートしたんですが。
宇都宮 もともと、もの書きになりたいという目標があったんですか?
能町 もの書きになりたいというよりも、本を1冊出したかったんですね。ただ、1冊分の原稿を書いて売り込むのはハードルが高すぎたので、ブログを書き溜めていたらそのうち誰かが声をかけてくれるんじゃないかと。
――その思惑どおりに書籍デビューされたのが06年ですね。ちょうどウチの書棚に文庫本が置いてあるんですけど。
宇都宮 (奥付を見て)すごい、17刷まで行っていますね。われわれの業界では、まずお目にかかれない数字です!
能町 ゆっくり売れ続けて、そこまで到達したのでありがたいんですが、当初の予定ではすぐに10万部くらい売れるはずでした(笑)。そしたらOLを辞めて2~3年ぶらぶらしようと思ったんですけど、そこまで売れなかった代わりにあちこちから書くお仕事をいただくようになって。それで08年には、この仕事でやっていこうとなんとなく決めました。29歳くらいの時でしたね。
――その後はエッセイストやマンガ家としてだけではなく、ラジオにも進出するわけですが、きっかけは?
能町 オーディションですね。漫画家の久保ミツロウさんと仲が良かったんですけど、その久保さんがオールナイトニッポンのパーソナリティーを一般からオーディションするというニュースをリツイートしていたんですね。それで、半分シャレで一緒に受けてみたんですよ。1000組くらいの応募があって、なかにはプロの芸人さんもたくさんいたので「私は無理だ」と思っていたんですが、トントン拍子で合格して(笑)。
宇都宮 すごいですね! どのあたりが評価されたんでしょう?
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