宇都宮徹壱ウェブマガジン

灼熱の地で静かに燃える日本代表 WMフォトギャラリー(テヘラン篇)<2/2>

【6月12日】

 テヘラン滞在3日目。この日は昼前にパス・スタジアムにて、日本とイラクの前日会見が行われる。目的地までは地下鉄に移動。海外の地下鉄をウォッチするのは、私の密かな趣味なのだが、イランの地下鉄マナーを訴えるイラストには思わず見入ってしまった。

 パス・スタジアムには人工芝のコートがあり、ちょうど地元の少年チームが練習を開始するところだった。テヘラン滞在中は、ホテル近くの公園以外でサッカーに興じる子供たちの姿を見ることはなかった。ストリートサッカーの風景は世界中で失われつつある。

 11時より日本代表の前日会見。ハリルホジッチ監督は「このような状態でプレーするのは、健康上のリスクがある」として、日没前にキックオフ時間を迎えることに苦言を呈していた。それでも中盤の構成については、何らかの解決策を見出した様子。

 一方のイラク代表は、3月にサウジアラビアに敗れたことで前監督が辞任し、この日本戦はカシム・バシム監督(右)がチームを率いる。「日本との一戦が、イラクのサッカー界の将来に希望が持てるものにしたい」と謙虚にコメント。

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