宇都宮徹壱ウェブマガジン

来年のワールドカップ開催地・ロシアをゆく WMフォトギャラリー<カザン篇>

 6月24日、モスクワからカザンに移動。今回の国内線は、かつて「シベリア航空」と呼ばれていたS7航空を利用した。実は4年前、今はなきタタールスタン航空がここカザン国際空港で死亡事故を起こしており、乱暴にランディングした時にはかなりひやりとさせられた。

 タタールスタン共和国の首都カザンは、今回の旅で最も楽しみにしていた開催地である。人口の半分がタタール人で、彼らの多くはイスラム教徒というマルチカルチャーの都市と聞いていたからだ。街並みも旧ソ連の佇まいをあちこちに残していて、ちょっとうれしい気分になる。

 そんなカザンにやってきて、いきなり出鼻をくじかれたのがこれ。要するにコンフェデの試合が開催される日は、アルコール類の販売は禁止というわけである。こうしたお達しがあったのはカザンのみ。当地のイスラムはさほど厳格でもないだけに謎である。

 カザンのメトロは2005年に完成したばかり。その後、カザン・アリーナが郊外に作られたため、メトロで直接アクセスすることができない。観戦者はバスを利用することになるが、グーグルマップを利用すれば現在地からのバスの路線がすぐにわかる。

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