宇都宮徹壱ウェブマガジン

来年のワールドカップ開催地・ロシアをゆく WMフォトギャラリー<ソチ篇>

 ロシアで開催されたFIFAコンフェデレーションズカップ・ロシア2017の取材を終えて、2週間ぶりに帰国した。しばらく日本を留守にしている間に、セレッソ大阪が首位になっているし、ポドルスキーはヴィッセル神戸に合流するし、サンフレッチェ広島の森保一監督は退任するし、他にもいろいろと状況が様変わりしていて浦島状態である。そんな中、今週も来年のワールドカップ開催地の現状を、フォトギャラリー形式でお伝えすることにしたい。今回はソチとサンクトペテルブルクである。

 ところでコンフェデ杯の余韻に浸っていたら、FIFAのインファンティノ会長が「コンフェデ杯はおそらく今回が最後」と発言したとのニュースが飛び込んできた(参照)。しかもその理由が「カタールが暑すぎるから」というもの。まったくもって本末転倒としか言いようがないが、2003年のフランス大会からこの大会を連続で取材してきた者としては非常に気になるところだ。あのロシアでの日々をもって、コンフェデ杯という大会が終わってしまうのだろうか。この件、引き続き注視していくことにしたい。

 6月30日、モスクワからソチに移動。5時間のディレイにげんなりしながら、空港で最初に目に入ってきたのがこちらの模型。これを見ると、ソチの街は2014年の冬季五輪以降もまだまだ開発が続いていることがわかる。

 空港の近くにあるアドレルからソチの中心街へはバスでおよそ1時間。水色の部分は黒海である。ソチの街は、さながら黒海にへばりつくように細長くなっており、ロシア事情に詳しい服部倫卓さんによれば、ソチは「世界で2番目の細長い都市」なのだそうだ。

 疲労困憊でホテルに到着する。お土産コーナーにはソチ五輪のマスコットグッズが並べてあった。クラブのマスコットと異なり、大会マスコットというものは急速に古びて見えてしまう。そういえばこのクマ、「悪夢のクマ」「怖すぎる」とさんざんな評価だった(参照)


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