宇都宮徹壱ウェブマガジン

そのツイート、クラブのためになっていますか? 浦和の伝説的なサポーターを取材して思ったこと

 先週の松本、清水に続いて、今週も国内での興味深い取材が続いている。火曜日は新スタジアムの内覧会が行われた今治に日帰り取材。そして水曜日は浦和を訪れた。わが家の最寄り駅から浦和駅までは、JRを乗り継いで1時間ほど。決して遠い距離ではないのだが、いかんせん埼玉スタジアムで浦和レッズの試合が行われるようになって以降、浦和駅周辺にお邪魔する機会はめっきり減ってしまった。それだけに久々の浦和訪問は、日本有数のフットボールシティ特有の心地よさを覚える。

 さて最近の浦和と言えば、他クラブのサポーターが注目するような事件が続いている。7月5日、アウエーの川崎フロンターレ戦に1−4で敗れた試合後のサポーターによる「バス囲み」事件。4日後の9日、ホームでアルビレックス新潟に2−1で逆転勝利した際の「We are Diamondsを歌う/歌わない」事件(参照)。そして(これを「事件」と言うのは微妙だが)上西小百合衆院議員のTwitterでの暴言事件、なんていうものもあった。

 浦和は、わが国で最も多くのサポーターを有するクラブであり、その注目度ゆえに「最も誤解されている」クラブでもあると言えよう。加えて浦和のサポーターは「勝手にメディアにしゃべるべきではない」という不文律もあるとも聞いている(あれだけ大きなグループゆえに、個人の意見がサポーターの総意と誤解されることを危惧してのことだろう)。よって上記した最近の「事件」に関しても、実はいささか誤解された状態で流布されているものも少なくないことを今回の取材から感じた。

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