宇都宮徹壱ウェブマガジン

「シーズン移行」という亡霊は今度こそ成仏するか? Jリーグの「秋春制断念」をあらためて考える

 長野での天皇杯4回戦の取材を終えて、次の目的地である新潟に向かう高速バスの中で、この原稿を書いている。冬の寒さが厳しい北信越だが、この時期は暑くもなく寒くもなく、実に快適で気持ちがよい。そんな折も折、「Jリーグ秋春制断念へ」というニュースが目に入る(参照)。直後にこんなツイートをしたら、意外と多くのフォロワーが反応してくれた。

 やはり皆さん、この件に関しては気が気でなかったようだ。ただ注意しなければならないのは、「秋春制断念」というのは、まだ決定事項ではないということ。今月28日の理事会で承認されるまで待つ必要があるし、最終結論が出るのは今年いっぱいになる可能性もある。とはいえ、さすがにここから大きなどんでん返しはないだろう。いずれにせよ、Jリーグは極めて常識的かつ冷静な判断をしたと捉えている。今回はこの件について、取材に基づいた私見を述べることにしたい。

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