宇都宮徹壱ウェブマガジン

「権利持ち」と「全社懸け」それぞれの戦い WMフォトギャラリー(福井全社篇)<1/2>

 今週は10月14日から18日まで、福井県で開催された全社(全国社会人サッカー選手権大会)の模様をフォトギャラリー形式でレポートする。今大会は、前回大会準優勝の鈴鹿アンリミテッドFCが初優勝。松江シティFCが2位、VONDS市原FCが3位、FC TIAMO枚方が4位という結果で閉幕となった。私自身は1回戦から準決勝までを取材。今大会は8試合、11チームを現地で見ることができた(PK戦のみの試合を含めれば13チーム)。

 実は私自身、全社は毎年取材しているというわけではない。13年の長崎大会は遠距離で取材費を捻出できず、12年の東京大会は日本代表の欧州遠征とバッティングしたため、いずれも断念。その後は3大会連続で取材していたが、今年の全社は仕事にならなくても現地に行くことを、早い段階から決めていた。理由は、開催地の福井が未踏県であったこと、そして今年の地域CLの1次ラウンドは欧州取材で見ることができないためだ。

 周知のとおり全社は、5部以下のクラブの見本市のような大会である。普段なかなか見ることができない、各地のアマチュアクラブを一度に見られるという意味でも、全社の取材は楽しい。とはいえ、「全社懸け」のチーム関係者とサポーターにとっては、まさに毎日が生きるか死ぬかの戦いの連続。加えて今大会からレギュレーションが変更され(後述)、そのために涙を飲んだチームも少なくなかった。それでは、さっそく大会の模様をお届けすることにしたい。

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