来季のユニが届くまでの知られざる舞台裏 関西Jクラブ、グッズ担当座談会<3/4>
先週に続いて、関西Jクラブのグッズ担当の座談会をお届けすることにしたい。ご出演いただくのはガンバ大阪の小森誠之さん、セレッソ大阪の浅田力さん、ヴィッセル神戸の黒川佳津予さん、そして京都サンガF.C.の西山佑樹さんと吉田侑樹さんの5人である。先週の座談会をご覧になった方は、グッズ担当の主な業務内容やそれぞれのクラブ事情もご理解いただけただろう。
後編となる今週は、さらに具体的な仕事の話に切り込んでいく。来季のユニフォーム発注での苦労話、優勝記念グッズを販売するタイミング、Jリーグオンラインストアとの兼ね合い、そしてグッズ担当という仕事のやりがいなど、業界の知られざる裏側をギリギリまで深掘りしていくことにしたい。これを読めば、普段身につけているグッズへの見方が、かなり変わってくるはずだ。(取材日:2017年12月22日@大阪)
<目次>
*グッズ担当が最も忙しいのは12月から2月
*ポドルスキの商品化は「かなり速かった」
*ルヴァン優勝記念グッズが当日販売できた理由
*「長期休暇をとりたいけれどショップがあるし」
*「忙しすぎるグッズ担当が失踪する」のは本当?
*「グッズ担当で良かった」と思う瞬間とは?
■グッズ担当が最も忙しいのは12月から2月
──ここからグッズ担当の具体的な仕事の内容について伺います。やはり長いシーズンですから、リーグ戦の盛り上がりや季節のイベントに合わせて商品開発をすると思います。今はシーズンが終わった12月ですが、来シーズンに向けての仕込みはいつから始まるのでしょうか?
小森(G) 来季のユニフォームの発注が、だいたい6月か7月ぐらいに終わっているので、それ以外の商品を夏終わりくらいから計画し始める感じですね。
──商品開発をする場合、来季のチーム編成が密接に関わってくるじゃないですか。グッズ担当に、そういった情報は早い段階から降りてくるんでしょうか?
小森(G) それがぜんぜん降りてこなくて。
黒川(V) 私は自分から取りにいっていますよ。「教えてくれないと困ります!」って言って教えてもらいます。ヴィッセルでは中国の工場で生産するものが多くて、旧正月を考えて12月中にはデザインを入稿しておかないと間に合わないんですよ。2月末には商品が届いていないと。
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