宇都宮徹壱ウェブマガジン

フリューゲルスを知らない世代のためだけでなく 「F企画」を支えるもうひとつのモチベーション

 平昌冬季五輪の話題に、まったくついていけてない。開式の時はハワイにいたし、羽生結弦と小平奈緒が金メダルを獲得した瞬間も取材で移動中だった。いきなりiPhoneが「ピコーン!」と鳴って、日本のメダル獲得をニュース速報で知る、といった具合。もちろん帰宅してからニュース映像で確認するのだが、言うまでもなくスポーツ観戦の醍醐味は「時間を共有すること」が大前提。感動のシーンを何度も繰り返し流されても、こちらの置いてけぼり感は募るばかりである(まあ、自分のせいなのだが)。

 まだ、本格的に新シーズンが開幕していないこの時期、何の取材で飛び回っていたかというと、いわゆる「F企画」である。昨年のちょうど今ごろにフットボールチャンネルにてスタートした、横浜フリューゲルスにゆかりのある人々を訪ね歩く、この連載企画。当初は月1回のペースで進めていくことを目指していたのだが、さまざまなハードル(いずれ明かす)によりペースダウン。7人目のインタビュイーである薩川了洋さんを最後に、しばしストップしていた。

 幸い、担当編集者や関係者の尽力もあり、今年に入ってから「Fをめぐる旅」がリスタートして急に取材で忙しくなった。今月16日には名古屋に日帰り出張して、名古屋グランパスのアカデミーダイレクターに就任したばかりの山口素弘さん、そして名古屋でのプレーが今季で20シーズン目を迎える楢崎正剛選手にインタビュー。さらに、全日空スポーツの元社員の方やホペイロだった方にも貴重なお話を伺うことができた。これと並行して4月には、「F企画」に連動したトークイベント開催も決定(とても豪華なゲストを揃えることができた)。詳細については来月、当WMの会員に先行してお知らせする予定なので、こちらも楽しみにお待ちいただきたい。

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