2年目のDAZNが目指す「スポーツの民主化」とは何か? アカウントディレクターが語るJリーグの将来性<2/2>
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■ドイツのDAZNでは神戸の試合が注目されている?
──Jリーグはパフォームと組むことで「将来性を感じた」という話は理解できました。では逆にパフォームは、Jリーグのどんなところに将来性を感じたのでしょうか?
サドラー いろいろありました。ひとつは、平均入場者数が世界的に見ても高いこと。観客に女性ファンの比率が高く、安全な雰囲気な中で試合が行われていること。それから同じチームが頻繁に優勝しないこと。つまりリーグ内の競争力が激しいことですね。
──確かに、良くも悪くもドイツのバイエルンみたいな存在がいないですよね。
サドラー そうです。ずっと同じチームが優勝しているわけではなく、毎年のように優勝チームが変わる。そういった根本的な部分と、われわれが提供できる部分をマッチングすると、現状よりも何倍も良いサービスを提供できるという確信がありました。
──海外の方から、Jリーグについてそのような評価をいただけるのは純粋にうれしいですね。日本のサッカーファンは、もちろんJリーグを好きな人が多いのですが、一方で欧州フットボールと比べると「まだまだレベルが低いし歴史もない」というコンプレックスを多かれ少なかれ抱えていますから。
サドラー 日本には日本の良さがいくらでもありますよ。個人のスキルが高いし、特に攻撃面でスピーディだし。実際、Jリーグ出身の選手が、これだけ欧州で活躍していることを考えれば、もっと自信を持っていいと思います。
──DAZNのブンデスリーガの中継では、当然ながら日本人選手に注目が集まるわけですが、逆にドイツでJリーグの需要ってそんなにあるものなんでしょうか?
サドラー まあ、中にはニッチ的なファンもいると思いますけど(笑)。たとえばドイツだと、ルーカス・ポドルスキが加入してから、ヴィッセル神戸の試合はよく観られるようになりましたね。実際、彼が加入した前と後とでは、神戸の試合の平均アクティブユーザーの数が8倍に跳ね上がりましたから。
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