宇都宮徹壱ウェブマガジン

Jユニ女子会がガチサポ目線で選ぶ! WMイヤーブック大賞2018<2/2>

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■「良い意味でも悪い意味でも無難な感じ」の名古屋

──それでは続いて幸菜さん、大宮のイヤーブックについて解説をお願いします。

幸菜(宮) はい。ウチは今年が(クラブ創設)20周年ということで、それまでの歴史についてきちんと書かれてあります。私自身は11年からサポになったので、それまでの歴史についてはちょっと疎いところがあったんですね。でも今年のイヤーブックには、前身のNTT関東時代のことも書かれてあって、そういったクラブの歴史をきちんとおさらいできるのは、まず評価したい点だなって思いました。

──なるほど。選手紹介ページについてはどうでしょうか?

幸菜(宮) 私が読んでいて感極まったのが、富山(貴光)選手でしたね。彼は大宮からサガン鳥栖、さらに(アルビレックス)新潟に移籍して、3年ぶりに大宮に戻ってきたんですけど、本当にサポーターから愛される存在なんですね。「3年ぶりとなる大宮の地で、がむしゃらさに経験値を加えて成長した姿を見せつける」っていう一文を読んでいたら、なんだかウルッときてしまって。

──ライター冥利に尽きますね(笑)。

幸菜(宮) 覚えている方も多いと思うんですけど、この富山選手は13年の広島戦で、相手GKとぶつかって救急車に運ばれるというアクシデントがあったんです(参照)。その時のことも書かれていて、当時の記憶なんかも蘇ってきて、さらに涙が出てきてしまいましたね(苦笑)。あともうひとつ注目したいのが、ユースやジュニアユースの選手も、ちゃんと顔写真と名前を載せていることです。

──なるほど。これって意外と重要で、昔のイヤーブックを読み返すと、トップチームで活躍する選手が育成年代の時の写真が載っていたりしますからね。

幸菜(宮) そうなんですよ。「次期ミスターアルディージャ」と言われている大山(啓輔)選手も、07年のイヤーブックに「目標の選手は小林大悟」と言っていたことが、ここにも書いてあったんですよ。あるいは去年までユースのページに載っていた奥抜(侃志)くんが、今年はトップチームのほうにいるとか。地域に根ざした育成を心がけている、アルディージャらしいイヤーブックだなって思っています。

──幸菜さん、ありがとうございました。次は名古屋のありかさんですね。今年のイヤーブックの出来映え、いかがでしょうか?

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