『タグマ!サッカーパック』全35メディアが読み放題

宇都宮徹壱ウェブマガジン

FC町田ゼルビアが「東京」を名乗る日 IT企業の子会社化は何をもたらすか?

 先週の木曜日から、FC町田ゼルビアがJリーグ関連ニュースのセンターをキープしている。9月27日、来季のJリーグクラブライセンス判定について、町田にJ1ライセンスが交付されないことが発表された。28日、大手IT企業のサイバーエージェントが、町田を買収する方針を固めたとスポーツ報知が報道。さらに29日には、同社のグループ子会社であるCygames(サイゲームス)が「サガン鳥栖のスポンサーを降りる」と、やはり報知が報じている。そして10月1日、サイバーエージェントが都内で会見を開き、株式会社ゼルビアが発行する8割の株を取得し、子会社化することを発表した。

 今季の町田は10月1日現在、J2リーグで3位(2試合未消化)。9試合連続負け無し(7勝2分け)で、第30節から3試合連続で首位に立った。順位的には、自動昇格圏内の2位以内を十分に狙える位置につけているものの、残念ながら町田にはJ1ライセンスがない。スタジアムがJ1基準となる1万5000人収容に満たないことも要因だが、それ以上にネックになっているのが専用のクラブハウスと練習場がないこと。ちなみに3年前のツエーゲン金沢も、今の町田と似たような状況であったが、行政の後押しでクラブハウスと練習場の用地を確保したことで、16年のJ1ライセンスが交付されている。

 今回の町田の件で、もうひとつ思い出したのが、昨年のV・ファーレン長崎をめぐる状況であった。長崎の場合、J1ライセンスは交付されていたものの、開幕前に経営問題とガバナンスの欠如が明らかになり、現場は混乱を極めた。そんな中、まず英会話教室のNOVAホールディングスが出資を打診。しかし同日、ジャパネットホールディングスがクラブを100%子会社化する意向を表明し、これが受け入れられる。経緯は異なるものの、いち企業がクラブを子会社化するという類似点から、長崎と町田の事例を比較するのは決して無駄ではないように思える。

(残り 2374文字/全文: 3184文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ

タグマ!サッカーパックのご案内
全35メディアが読み放題