おこしやす京都ACにガーナ人選手がいる理由 京都第2のJクラブを目指す人々が描くビジョン
全社(全国社会人サッカー選手権大会)の取材で茨城に来ている。本稿を書いているのは、大会4日目。昨日の時点で、おこしやす京都ACとFC刈谷の「全社枠」(地域CLの出場権)が決まり、残り1枠は間もなく全社連から正式発表があるとのことだ。
今大会は天候に恵まれ、各会場のアクセスに多少の難はあったものの、12チームの試合を取材することができた。取材の成果は、今週のWMフォトギャラリー、そして来月発売のフットボール批評を楽しみにお待ちいただくとして、今回はその中でも個人的に気になっていたクラブについて触れることにしたい。見事、全社枠を勝ち取ったおこしやす京都AC(以下、お京都)である。
このお京都、かつては『アミティエSC京都』という名称だった。それが今年3月末日になって、クラブ名(ちなみに英文表記は「OCOCIAS」)、エンブレム、さらにはクラブカラーも緑から紫に変更することを発表。いずれも「将来のJリーグ入りを目指すため」この機会に、というのが理由であった。このニュースを見たのが4月1日だったので、てっきりエイプリルフールだと思っていたのだが、彼らは本気でJを目指すことを宣言していたのである。
一新されたお京都は、今季の関西リーグを2位でフィニッシュ。いわゆる「全社懸け」の立場で、この大会に臨んだ。そして東京ユナイテッドFCに2−1、鈴鹿アンリミテッドFCに2−0、栃木ウーヴァFCに0−0からPK戦(4−3)で競り勝ち、初のベスト4進出を果たすとともに、見事に地域CLへの出場権を獲得した。しかも、岩政大樹擁する東京U、前回チャンピオンの鈴鹿、そして圧倒的な戦力で「地獄の関東リーグ」を制した栃木Uを倒してのベスト4。お京都はまさに、今大会の台風の目だったのである。
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