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宇都宮徹壱ウェブマガジン

十勝の指揮官が語る地域CLの舞台裏 ないない尽くしの現状と来季への不安

 3日間にわたる函館での地域CL取材を終えて、月曜日に東京に戻ってきた。日記にも書いたとおり、今回の函館取材は予想以上に有意義なものとなった。先にサッカー以外の話をすると、2カ月前の北海道地震の影響で観光客の減少が報じられていたが、函館の街には行く先々で外国人観光客を見かけた。朝市では地元の海産物に興味津々の外国人に、体当たりのイングリッシュで接客している若い店員の姿を見ていて、底知れぬたくましさを感じた。函館を訪れるのは25年ぶりだが、いい意味で「時代の変化」を感じ取ることができた。

「毎日が物産展」のような現地の食事を楽しみつつ、千代台公園陸上競技場で行われた1次ラウンドの6試合はがっつり取材した。3日間にわたる熱戦の結果、3戦全勝のFC刈谷が決勝ラウンド進出。初出場ながら2勝1敗の2位につけたブランデュー弘前FC、3戦目は大敗したものの1勝2敗の3位と大健闘した北海道十勝スカイアース、そしてまさかの3戦全敗で4位に終わった高知ユナイテッドSCは、いずれも函館で終戦を迎えた。刈谷の1位抜けは順当だったが、2位以下の順位はまさに予想外のものとなった。

 とりわけ十勝が、2日目の高知戦に30と大勝したのは驚きであった。というのも、ここ数年の北海道リーグの弱体化は著しく、地域CLでは草刈場となっていたからだ。17年の十勝は3戦全敗で得失点差16、16年のノルブリッツ北海道は1PK勝ち2敗で5、15年の札幌蹴球団は3戦全敗で12、14年の十勝も3戦全敗で16、といった具合。北海道王者が1次ラウンド最下位を脱したのは、12年のノルブリッツ以来のことだ(この時は1位突破で決勝ラウンドに進出)。たかが1勝、されど1勝。今大会の十勝の勝利は、北海道の暗黒時代の終焉を予感させる出来事でもあったのである。

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