【無料公開】「タイガーマスクは意識していなかったです」 ティガーマスク(ヴァンラーレ八戸サポーター)<2/2>
■手倉森先輩は怖かった?
——青森といえば、柴崎岳が初の青森県出身者の日本代表になりましたが、彼以外でサッカーのレジェンドというと誰になるんでしょうか?
ティガー やっぱりU-22日本代表の手倉森(誠)監督ですね。私の高校の先輩なんですけど。
——高校というと、県立五戸ですよね。被っています?
ティガー いや、被ってないです。かなり離れているんで。
——ティガーさんは面識あるんですか?
ティガー 高校の時、帰省したテグさんに練習を見てもらったことはありますね。弟の浩さんも一緒でした。
——そうでしたか。指導は厳しかったですか? それともダジャレを交えながら(笑)?
ティガー いや、当時はやっぱり怖かったです。今以上に、上下関係が厳しかったので。
——それにしても、ディガーさんがU-22代表監督の後輩というのは知りませんでした。これまた、今回のインタビューで初めて明らかになったことだと思うんですが(笑)。ちなみにテグさんは、ヴァンラーレのことはどう思っているんでしょうか。やっぱりシンパシーを感じているんですかね?
ティガー いやあ、そこまでではないでしょう。せいぜい、名前は聞いたことがある、くらいじゃないですかね。
——八戸の人たちからすると、隣の五戸から五輪出場を目指す監督が出たっていうのは、やっぱりすごいことだと思うんですが。
ティガー そうですよね。ですから、本当にがんばってほしいと思います。あと自分の同じ年代に、鹿島アントラーズに行って今はユースの監督やっている熊谷浩二っていうのがいるんですが、小学校の時からずっと対戦していた選手だったんですね。先ほど国体に出た話をしましたが、実は一緒にプレーしていたんですよ。
——あの熊谷とチームメイトだったんですか。それはすごい! いやあ、ティガーさんを見る目がかなり違ってきそうです(笑)。その鹿島で着実に成長を遂げている柴崎については、どうご覧になっていますか?
ティガー やっぱり青森県が生んだスターですからね。彼のプレーは、高校の県大会決勝戦でも見ていたんですけれども、当時からずば抜けていました。どうせなら、青森だけでなく日本を飛び出して、どんどん世界にチャレンジしてほしいです。
——柴崎の非凡さについては、今さら多くを語る必要はないんですけど、もう少しメディア対応が上手くなってほしいところですね。しゃべるのが苦手というか、声が小さく感じられるのは、やっぱり県民性ですか?
ティガー そうだと思いますね。青森県の人って寡黙というか、どうしても人前でしゃべるのが苦手なところはありますね。
——とはいえ、今は鹿島でキャプテンをやっていますし、代表でもランニングのときには積極的に前に出ようとしています。そのあたりは変化というか成長が期待できそうですね。