宇都宮徹壱ウェブマガジン

「前所属チーム 横浜フリューゲルス」 楢崎正剛の現役引退を「F」目線で考える

 アジアカップの取材で今月5日からUAEに滞在している。当初はスポナビの連載や当WMの日記で書ききれなかったネタについて、いろいろ書き連ねようと思っていた(実際、途中までそういう原稿を書き進めていた)。ところが状況が一変。日本から続々と報じられる「引退報道」に、すっかり右往左往してしまった。

 まず日本時間7日の深夜に、横浜F・マリノスの中澤佑二が現役引退を発表。続いて翌8日には、名古屋グランパスの楢崎正剛も今シーズン限りでスパイクを脱ぐことを明らかにした。ちなみにサッカー界ではないけれど、レスリングの吉田沙保里も33年間の競技生活にピリオドを打つことを宣言。スポーツ新聞各紙は、今ごろ大変な騒ぎになっていることだろう。

 それにしても「平成最後のオフ」は、何と多くのレジェンドたちが去っていったことか。川口能活しかり、小笠原満男しかり、そして今回の中澤と楢崎また然り。実に20年以上にわたり、Jリーグと日本代表で素晴らしいプレーを披露し、さまざまな思い出を作ってくれたレジェンドたち。彼らに対して、今はただ感謝と労いの気持ちしかない。本稿では楢崎について、あくまで「F」目線から考察することにしたい。

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