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【無料公開】森保監督「レフェリーのジャッジがすべてだと思う」 アジアカップ オマーン戦会見(2019年1月13日@アブダビ)

<登壇者>

日本代表 森保一監督

森保 この第2戦、オマーン戦に向けて、いろんな目標がある中、まずはグループステージ突破。この一戦に向けて勝利を目指して、チーム一丸となって準備しようということで、選手たちがこの試合に向けていい準備をしてくれました。試合も非常に難しかったですが、無失点で勝利を収めてくれて、次のステージに迎えることができて、いい結果を出してくれたと思います。ただ、まだこの大会が終わったわけでもないし、次の試合もありますので、それに向けて準備していきたいと思います。

──レフェリーの判定について。日本にはPKが与えられて、オマーンには与えられなかったことをどう考えるか。(オマーンの記者)

森保 判定については、レフェリーのジャッジに従うつもりですし、レフェリーのジャッジがすべてかなと思っています。試合の結果は、われわれが得たPKを決めて10で勝利しましたが、試合の結果だけでなく、日本とオマーンがいいフットボールをしたということで、その内容について両チームの選手を讃えたいと思います。

──楽な試合でなかったと思うが、優勝するためにはこういう泥臭い勝ち方も大事だと思うか?

森保 おっしゃるとおりで、すべてが厳しい、難しい試合になると覚悟しています。今日もチャンスでいえば、前半のうちにもっと決めて楽なゲーム展開にできればというところはありますし、1点のあとに追加点が取れれば、より良い形で試合を進められたと思います。そう簡単に相手がやらせてくれないというところ。今日の試合でも、この先が厳しい戦いになるということをわれわれは学んで、次(の試合)を迎えると思います。

──日本とイランが優勝候補と目されていることについて。(外国人記者)

森保 まずはこの大会に参加している、すべてのチームにチャンスあると思いますし、すでにグループ突破に向けてチャンスがなくなったチームもありますが、次のノックアウトステージに進んだすべてのチームに力があると思いますし、(優勝の)チャンスがあると思います。われわれ、もちろん優勝を目指して戦っていますが、自分たちがこの大会で成長しながら7戦戦うということを(意識して)、しっかり次の一戦に向けて準備したいと思います。

──「1点のあとに追加点が取れれば」という話だったが、攻撃が停滞した原因は?

森保 10で前半を折り返して、できれば前半に多くのチャンスを作ったように、同じような流れでさらに追加点を奪えれば理想的な展開だったと思います。われわれが1点リードしている中で、オマーンが圧力をかけて後半を戦ってくるところで、少し後手に回ったところがあったと思っています。

 ただしサッカーの展開のなかで(こういう展開も)あると思いますし、オマーンはボールを保持しながら攻撃できるいいチームですので、我慢する時間帯は必ずあるということで試合に臨んでいます。選手たちがそこを無失点で抑えて勝利できたのは、チームとして良かったと考えたいと思います。

 ただし10からしっかり守って、攻撃で追加点を奪う。あるいは、前半にもっと自分たちの時間帯を長くして追加点を奪う。試合を勝ちきるというところは、これからわれわれはもっと力をつけていくために、チームとして考えていかないといけないと思います。

──後半、日本は攻撃に重きを置いていないように感じられたが、1−0でよいという判断だったのか。(オマーンの記者)

森保 同じ質問があったと思いますが、相手を無失点に抑えながら追加点を奪いに行こうということで選手には話をしていましたし、選手も次の1点を取りに行くというところは考えてくれていたと思います。

 攻撃でチャンスをより作っていくということは、チームとしてさらにレベルアップしていかなければいけない部分です。ただし相手が圧力をかけてくる中で、チャンスが作れなかった部分はしっかり守って、そこから攻撃に出ていくというところ。展開としては、選手が柔軟に対応するというところでは、試合を勝ちきれたところ(も含めて)結果としてよかったと考えたいと思います。

<この稿、了>

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