コーチ1年目で優勝も今季限りで次のステップへ。田代有三,セカンドキャリアのその先は?(J論)

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【無料公開】柴崎岳「ベトナム戦では技術力で上回る必要がある」 アジアカップ ベトナム戦前日会見(2019年1月23日@ドバイ)

<登壇者>

日本代表 森保一監督&柴崎岳選手

森保 サウジアラビア戦から中2日ということで、スケジュール的には厳しいですけど、選手にはしっかりと心身ともに回復してもらい、明日のベトナム戦に向けていい準備をしてもらいたいと思います。チームとしても、いい準備ができていると思います。

柴崎 監督がおっしゃったとおり、チームとして誰が出てもいいように準備をして、次のラウンドに進めるように。この準々決勝は重要な試合になりますので、いつものように最善の準備を尽くしてプレーをして、勝利したいと思います。

──日本はここまで4戦4勝だが、海外メディアからすると想定していた戦いをしているように見えない。その点について、選手としてどう考えるか?(外国人記者)

柴崎 勝利という結果が重要かなと思いますし、僕らは内容も常に追求しながら1試合1試合を改善して、それぞれの試合で勝つためにさまざまな戦術で戦うことをいとわないので、それが今まで結果に出ているのは間違いないです。

 ただチームとしては、まだまだ未完成な部分もあるのは十分に承知しています。大会が進むに連れて、いろんな意味で成長しながら、最後にトロフィーを勝ち取ることができれば、(それが)日本にとって一番のことかなと思います。

──近年、力を付けているベトナムについての印象と、明日は個人としてどう臨もうとしているのか?

柴崎 ビデオを見ましたが、非常に力のあるチームだなと思いました。ここまで(勝ち)上がってくるのは、それだけの力があるとも思います。チームとしては、彼らのような若くて勢いのあるチームに対して、同等かそれ以上のハードワークする気持ちを持たないといけないと思っていますし、日本の良さである技術の部分でも、彼らより上回ることが必要だと思います。個人としては、その中心を担っていきたいですし、それを周りの選手にも伝えることができればと思います。

──今回は長谷部が代表を引退して初めての国際大会となるが、中盤の新たなリーダーとしてどういうことを考えながらプレーしているのか?

柴崎 あまりそういった考えはなかったんですが(苦笑)。彼だけでなく経験のある選手たちが代表を去ったり、あるいは選ばれなくなったりして、経験の浅い選手が起用されていることからも、日本代表が次のステップに進まないといけないと自覚しています。

 その中で僕は、ベテランにも若手にも属さない年齢なのかで、世代間をつなぐ役割が自分の立ち位置だと思っています。さまざまな形のリーダー像はあると思いますが、必要なのは選手ひとりひとりの意識であり、チーム全体を押し上げるというのもあると思っているので、そこは4年後のワールドカップを見据えながら、個人が持ってないといけない意識かなと思っています。

 個人的には、その中で代表に関わっていきたいと思いますし、監督に信頼されるような、もしくは味方から信頼されるような存在になっていきたいと思っています。リーダーという表現が正しいのかはわからないですが、そういったイメージで今の代表を見ていますし、自分もそうありたいと思っています。

──ベトナムの中盤をどう見ているか。印象的な選手がいれば教えてほしい。(ベトナム人記者)

柴崎 背は小さいですが、技術が高くてアジリティーがある選手が多い印象です。特定のプレーヤーの名前については、そういう(具体的な)イメージは持っていないのですが、サウジアラビアのようにグループとして非常に高い技術を持ちながら、中盤から高い守備をしている印象です。僕も中盤の選手として、しっかりマッチアップして主導権を握ることをしないといけないと思っています。

<ここで柴崎選手退出>

──日本は優勝候補のひとつと目されているが、明日の試合にも勝利する自信はあるか?(外国人記者)

森保 われわれはこのアジアカップでの優勝を目指していますが、チームとしてはまだまだ成長していかないといけない。経験値の浅い選手もいる中で一戦一戦、目の前の試合に勝つための最善の準備をしていく。学びながら成長して、次のステップに向かっていくことをやってきています。明日の一戦も非常に厳しい、難しい試合になることを覚悟して、チームとしてチャレンジャー精神を持つことと、これまでわれわれが出してきた結果に自信をもって臨むことができればと思っています。

──次の試合からVARが導入されることについて。(外国人記者)

森保 VARがあってもなくても、われわれがやることに変わりはないと思っています。選手にはフェアプレー精神をもって試合に臨むように言っていますし、試合の中でVARによる再確認をしないといけない局面が出てくるかもしれないですが、そこはルールに従って、われわれはやるべきことに集中してやっていきたいと思っています。

──これまでと違って中2日での試合となるが、サウジアラビア戦からスタメンを入れ替える考えはあるか?

森保 スタメンについて、なかなか答えられないので、皆さんの予想でお願いします(笑)。ベトナムは中3日ということで、日程的にわれわれはリカバリーの時間が少ないですが、大会のレギュレーションで決まっていることなので、与えられた時間のなかで選手には、そしてチームとしても少しでもリフレッシュして回復させて、いい状態で明日の試合に臨めればと思います。限られた時間の中ですが、ミーティングと練習を通して最善の準備をして、勝利を目指して戦いたいと思います。

──試合ごとに判定基準が変わる中、海外でプレーするフィールドプレーヤーが判定に苛立つように見える。監督として、ハーフタイムやミーティングで選手にどういうアプローチをしているのか?

森保 自分たちが納得できないような判定があるというのは、試合の中で起こり得ることですし、日常生活の中でも上手くいかずに苛立つ事はあると思います。すべては現実を受け止めて、その現実のなかで最善最大のことをやっていこうと。試合中に関しては、いろいろジャッジの部分も含めて心を乱されそうな状況があるとは思いますが、まずは続けてやることが大切ではないかと選手には伝えています。

 直近のサウジアラビア戦では、まさに選手たちが継続力と対応力、修正力を発揮していたいい試合ではなかったかなと思っています。試合内容では相手に押し込まれるシーンも多かったですが、そういう中でも苛立つことなく割り切って、まずはいい守備をして攻撃に移っていく。選手たちが対応力をもって、集中を切らすことなくプレーを続けてくれたことが勝利につながったと思います。

 続けてやるということ。何が起こってもチームとしてつながりをもって、試合が終わるまでチーム一丸で戦い抜いていこうということを、やってくれていると思います。今、選手がやってくれていることに、私がどういう声かけをしているかということは、最初にお話させていただいたとおり、心乱されることあっても現実を受け止めて、最善のことを皆でやっていこうとは言っています。

──カテゴリーは異なるが、去年のアジア大会で日本はベトナムに敗れている。今までとは違う心境はあるか?

森保 ベトナムと対戦するにあたって、私の中で心境の変化はありません。ウズベキスタンともそういう形でやっていますし、いつも考えているとおり目の前の一戦に向けて、われわれが最大限の力を発揮できるように最善の準備をすることだけを考えています。ベトナムに関しては、パク(ハンソ)監督がアンダー世代から代表を見ていて、A代表にも選手をつなげていいチーム作りをされているなと。監督とコーチングスタッフが、いい仕事をされているなと思っています。

──去年、日本はアジア大会でベトナムに0−1で負けているが、プレッシャーは感じているか?(ベトナム人記者)

森保 先ほども言いましたけれど、パク監督が非常にいいチームづくりをされていますし、その前にはベトナムで三浦俊也さんが非常にいい仕事をされて、ベトナムサッカーのレベルアップにつながったと思っています。現在はパク監督とスタッフが、アンダーカテゴリーからベトナムのサッカーをレベルアップさせて、国際大会で結果を出しながら(ここまで)来ていると思います。

 明日も非常に難しい試合になると覚悟していますし、これまでの4試合もすべて厳しい試合ばかりでした。これまで同様、明日も厳しくなると覚悟していますし、われわれができることは相手に敬意を払って、われわれが最大限の力を発揮すること。勝利を目指して戦うことだと思っています。

<この稿、了>

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